暑くなってきたので、アイスが食べたくなる時期になります。
アイスと言えば、定番であるのがバニラ味です。
しかし、そんなバニラアイスですが、めったに食べられないという記事がありました。
本物のバニラアイスを滅多に食べられない理由――知られざるバニラ戦争(六辻彰二) – Yahoo!ニュース
なるほど、これは知りませんでしたね。
シルバーより高いバニラ
記事によると、なんとこの数年でバニラの原料であるバニラビーンズが50倍の金額へ膨れ上がりました。これはなんとシルバーよりも高価な値段とのことです。
サイクロンによる農家へのダメージに加え、中国などでの需要が高まったこと、さらには投機的な動きもあったことが原因です。
あまりにもバニラが高騰しているので、バニラビーンズ農家は強盗などの被害もでているようで、日本人の知らないところで大変なことになっているようですね。
実は、バニラというのは、香料を得るための実がでるほどに栽培させるのは意外と難しいことのようで、人工授粉ができるようになったのも1800年代の半ばです。
もっとも、それをきっかけにバニラの香料が世界中に広がっていくことになります。
合成香料も多いバニラ
アイスクリームやお菓子、さらにはタバコまで、バニラは生活のいたるところに存在します。
しかし、実際はその多くが合成香料のものといわれています。
では、天然と合成はどう見分けるのでしょうか?
黒い粒粒があると天然っぽく感じる人もいるかもしれませんが、そういうわけでもありません。
調べてみると、原材料の項目に”バニラ香料”とあるものが天然のようです。
もしこれが合成のバニラだった場合は、バニラと書けないルールとなっているので”香料”と表記されるようです。
とはいえ、本物のバニラ香料が混ざっている場合もあるので、100%合成かどうかはわからないそうですけどね。
天然のバニリン
バニリンというのは、バニラの匂いの成分のことです。
バニラビーンズにはバニリンがあるのでその匂いがするわけですが、ほかの植物からでもバニリンを抽出することもできます。
古い記事ですが、おがくずからバニリンを抽出する、という面白い話がありました。
現在はバニラの需要が高まっているので、こういった合成ではない新しいバニラ味も増えてくるかもしれませんね。