QUESTIONより
少し前にテレビで”不思議の国のアリス症候群”というものが特集されていました。人やものが実物よりも大きく見えたり小さく見えたりする症状のようです。私自身、この症状はよくあることなので誰しも経験があることだとおもっていたのですが、そうでもないようです。彩雨さんは心当たりありますか?
質問者さんはその経験があるんですね。
自分の場合は、そうですね。パッとでてこないですね。
子供のころ、飛行機で外にいる人がなんか大きく見えたような気がしたこともあったような気もしますが、それくらいですね。
不思議の国のアリス症候群
不思議の国のアリス症候群というのは、物の大きさが実物よりも大きかったり、小さかったりと錯視する症状のことをいいます。
物や人の大きさだけではなく、例えば自分の手足の大きさが変わることもあります。
それとは違い、物が歪んで見えたり、視界にモザイクがかかったりする症状もあります。なんだかマトリックスの世界にいった感じですかね。
これはもちろん現実空間に何かがあったわけではなく、その人の脳が正しく認識できていない状態なわけです。
命にかかわるような病気ではなく、例えば脳を手術してなおすとか、そういうものではありません。
しかし、なかなか周りの理解が得られないのも事実で、周りの人も含めてきちんと対応していくことが大事です。
また、この症状がでる人は基本的に偏頭痛持ちです。なかにはてんかんであったり、総合失調症の病気を持つ人もこの症状が現れることもあります。
原因はウイルス?
まだまだよくわからないことも多い不思議の国のアリス症候群ですが、その原因はEBウイルスという感染するウイルスにあるのではないかといわれています。
このウイルスが脳に炎症を起こしこういった錯視をさせるということです。このウイルスは子供は多くかかるようで、子供だけが不思議な体験をするという話が多いのも、実はこんなところに原因があったかもしれませんね。
こんな人が不思議の国のアリス症候群だったかもしれない
これまでの歴史に残った人でも、不思議の国のアリス症候群だった可能性のある人はたくさんいます。
特に、芸術関係の人が多いのが特徴です。
日本だと、作家の芥川龍之介がその症状が出ていたと言われています。
その晩年、頭痛の時に物が歪んで見えたり、光がチカチカしたりといった錯視があったそうです。
海外ではガリバー旅行記の作者であるジョナサン・スウィフトも、自分が感じている症状をそのまま作品に投影したのではないかと言われています。
今回の不思議の国のアリス症候群以外にも、おとぎ話の名前がついている症候群はいくつかあります。
以前のブログでまとめたので、興味のある方はこちらもどうぞ。