今と昔、決定的に違うのが情報の多さです。
昔は新聞、雑誌などの紙面での情報、テレビやラジオなど放送の情報、そして人から聞いた噂話が、それぞれ別の媒体から入手するわけで、なんとなくその中で情報の選別ができていました。
テレビがいってるからホントだなとか、噂話で近所の人がいってたことだし、どうだろなとか、そういう感じです。
情報の選別ができるか
現在は、情報が多いだけではなく、その情報源も増えています。
テレビや雑誌などは昔と変わりませんが、今はインターネットを使い、得られる情報が増えています。
そのインターネットも、例えば新聞社が発信しているとかならまだしも、情報の出所が曖昧なものも多いですね。その大半は、早い話が人の噂話レベルのものです。
今の難しさは、情報が多いだけでなく、いろんな情報がSNSで一元化されて入ってくるというところにあります。
主要新聞社の記事も、デマ情報も、言ってしまえばこのブログも、等しく配信されるわけです。
昔だったらできていた情報選別が、昔よりも難しいと考えることもできます。
フェイクニュースを見破れ
フェイクニュースについては、このブログでも何度も取り上げてきました。
このフェイクニュースを見破るというのは、なかなか難しいです。気をつけてはいますが、自分だって引っかかってしまうこともあります。
なんとイギリスでは、フェイクニュースを見破るというカリキュラムが小中学校で導入されるそうです。これもまた時代ですね。
確証バイアスに立ち向かえ
確証バイアスというのがあります。
自分に都合のいい意見だけをチョイスし、都合の悪いものを排除し、自分の考えをより強固にしていくようなことをいいます。
人間なら誰でも持っている考え方ですね。
例えば、なにか欲しいものがあるとします。そこでその商品のレビューを見るわけですが、いろいろなことが書いてあります。ただ、欲しいという願望から確証バイアスが発動し、その商品を褒めているものばかり重要視して読んでしまう、というところですね。
インターネットはこの確証バイアスが働きやすい環境にあります。
商品のレビューから政治的な考え、さらには株価などの予測など、あまりにもたくさんの人に意見が溢れているからです。その結果、都合のいいところだけを切り取れば、インターネットの意見としてどんな方向のものでも導き出すことができます。
そしてそれは「みんな言ってる」という安心感へと変わるわけです。そして自分が正しかった、となるわけです。
しかし、こういう確証バイアスはある意味、人間なら仕方のないことです。仙人にでもならない限り、抜け出すのは無理です。
ただ、人間はこういう生き物だと知っておくだけでも、フェイクニュースなどに引っかかりにくい耐性をつけることができるかもしれませんね。