QUESTIONより
このご時世、もうビデオを使っている人はほとんどいないのに未だに「レンタルビデオ屋」と呼ぶのはなぜでしょうか
たしかにビデオはもう使いませんね。
今ではDVDやBRがメインで、VHSはほぼ使いません。レンタルビデオ屋さんにもVHSを置いているところは少ないかもしれません。
昔の名残りだけではない、名称の秘密
まぁ日本人にはビデオという言葉が定着しているのでそのまま使っているのでは、という考え方もあります。
ライブビデオ、とか普通にいいますしね。
同じようにレコードもそうで、レコード会社やレコード屋もレコードは扱ってなくてもレコードっていいますよね。そういうのもあってか、新しくできたレコード会社でもなんとかレコードっていいます。
まぁそういう考え方もありながらも、実はビデオやレコードというのはもっと広い意味での使われ方をしているところもあるのかなと思います。
RECORDはその通り記録という意味で、純粋にイメージするアナログレコードというピンポイントの意味以外にも広い意味合いがあるように思えます。
VIDEOもそうで、映像という意味合いが強く、ライブビデオ、ミュージックビデオというような言葉としては間違っていないのかもしれません。
ネット文化だと別の言い方も
一方で、ネット文化だとあまり「ビデオ」という言い方をしません。
ここが面白いところです。
じゃあなんていうかというと…
「動画」です。
YouTubeに新曲の”動画”が上がってたよ
さっきスマホで”動画”撮影したから、あとで送っとくね
という感じです。
不思議ですね。スマホでビデオ撮ったって言わないですよね。
この理由ですが、パソコンの世界ではなぜか映像のことを「VIDEO」ではなく「MOVIE」と表記する文化が根付いたことによる、翻訳違いに理由があるのかなと思います。
ビデオは外来語ですので、MOVIEの翻訳でビデオと呼称するのは変な感じもしますよね。
その一方で、MOVIEをムービーと訳すと、それは日本では映画の意味合いが強いわけです。
そういうこともあり、なんといえばいいのかわからず「動画」という言葉を使っています。
音声部門だとどうでしょうか?
これも面白いところで、こちらはなぜかレコード(レコーダー)という言い方をすることが多いです。もしくはミュージックですね。
同じようなところにサウンド、ボイスなどがありますが、動画に対して「音声」という言葉はあまり一般的に使われるわけではありません。
このあたりも、パソコンが浸透してきたときの音データの使われ方などにも関係しているのかなとは思います。
質問者さんが気にかけた名称というのは、文化の構成や歴史にも大きな意味合いがあるテーマですね。身の回りにも、気づかないところでこういうのはありそうですね。