日本の歴史のことで、小学生でも知っていること。
それは、縄文時代、弥生時代という、日本文明の初期の時代があるということです。
しかし、具体的にいつからいつまでが縄文時代、弥生時代という明確な区分もありませんし、実はいまだにどんな暮らしをしていたもちゃんとわかっていません。
イメージとしてはどんなものがあるでしょう?
原始人のように、野蛮なイメージを持つ人も多いかもしれません。言語もなく、文化レベルが低いイメージを持つ人もいるかもしれませんね。
縄文時代と弥生時代
一般的には、縄文時代は狩猟民族で、弥生時代は稲作をする農耕民族という認識があります。
顔つきも大きく変わり、もともと日本にいた縄文時代の人間を、大陸から来た弥生人の祖先が侵略、支配し、新しい弥生時代を作った、という考え方もあります。
そう考えると、もしかしたら僕らの先祖も最初から日本にいたわけではなく、支配者だったのかもしれません。
もっとも血は混ざり切っていますし、どのみち結論のでない話でもあります。
縄文時代は海の時代?
ただ、もしかしたら縄文時代は思った以上に栄えていた時代だったかもしれません。
というのも、数少ない研究から、意外なこともわかってきています。
先日、山形県で発見された縄文時代の遺跡から、マグロの骨が発見されたというニュースがありました。
内陸にマグロ!?遺跡から骨出土(山形新聞) – Yahoo!ニュース
内陸部でマグロの骨が発見されたということで、マグロを遠くまで?出かけて釣ってきた技術と、それを内陸まで運び食す技術があった可能性があります。
もっとも、縄文時代はクジラ漁もやっていたので、当時の日本人はなかなかの海洋民族であったかもしれません。
文字はいつから使っていたのか
高度な文明のために絶対必要なもの、それは文字です。
現在、日本は弥生時代後期あたりから文字を使っていたのではないかといわれています。
その決定的な証拠として、墨を使った形跡のある硯(すずり)が発見された年代があげられます。
最近、縄文時代の出土品の中にこの硯がでてくるというニュースがありました。
もしかしたら、縄文時代は思ったよりも高度な文明があった可能性もあります。
わからないことだらけ
自分たちの国のことですが、昔のことはわからないことがたくさんあります。
あまりにも資料も少ないのです。
現在は昔のことは遺跡調査による考古学的見地だけではなく、DNAを使った遺伝子から探ることもできるようになりました。
もしかしたら教科書に書いてあること、みんなが当たり前に思っていることが根本から覆されるような事実が明らかになる日もくるかもしれませんね。