「レッドブル、翼を授ける」というCMは日本でもやっていますね。
誰がどう見たって、CMのキャッチコピーだとわかります。
てか、実際に翼が生えてくるなんて思う人はいないでしょう。
翼が生えないと裁判に?
2016年に、カナダの方がレッドブルを飲んでも翼が生えないじゃないか、とレッドブル本社を相手取り裁判を起こしました。
実は同様の裁判はアメリカでも起こっています。
ただこれ、実際に翼が生えないことに対して裁判をしたというよりかは、レッドブルの成分自体がそこまでずば抜けて栄養ドリンクとして効果があるわけじゃないのではないか、ということについての裁判だったみたいですけどね。
それに対して、虚偽CMではないか、ということです。
これはレッドブル本社が和解金を出していまして、一人当たりアメリカは15ドル、カナダは10ドルの支払いを行う形になっています。これは訴訟を起こしたにではなく、期間内にレッドブルを飲んだ人全員のようです。
日本ではあまりイメージできませんが、さすがは訴訟の国ですね。
栄養ドリンクについては以前も記事にしているので、興味ある方はどうぞ。
世界にはいろんな訴訟がある
「ひみつのアッコちゃん」が大流行したころ、そのアイテムであるテクマクマヤコンは商品化されました。
ちゃんとCMでも変身はできないと謳っていたそうで、そのあたりはクレーム対策なのでしょう。
こういったことは昔から気を付けていないと、モンスター消費者にいつ足元をすくわれるかわかりませんからね。
アメリカではいろんな裁判がありまして、マクドナルドで買ったコーヒーをこぼして火傷したからマクドナルドを訴えたり、お化け屋敷が怖かったからお化け屋敷を訴えたりなど…ジョークのような裁判が実際に行われて、それで勝ったりしちゃうわけです。
レッドブルに関しては、こういった裁判を起こされながらもCMのキャッチコピーを変えることなく続けているので、このあたりはこだわりを感じますね。
アメリカはこういった訴訟が多いもので、説明書きもどんどん細かくなっています。
はたしてこれが健全なのかと思うことも中にはありますが…まぁ国によって考え方はそれぞれですので、これがアメリカの選んだ道というわけです。
日本でも、これからびっくりするような裁判も起きるかもしれません。世論はいろいろな反応をするでしょうが、なんか訴えたもの勝ちみたいな風潮はちょっと嫌な感じもしますけど、どうでしょうね。