近未来は想像するものではなく、創造するもの


小さいときから乗り物大好きでした。きかんしゃトーマスとかよりは、たぶん働く車が好きでしたね。パトカー、消防車に始まり、クレーン車とか、そういうのですかね。乗り物というのは、もちろんそれ自体が文明進化に大きく貢献をしているわけですが、ものが動くということ自体にもすでに魅力が満載なのです。

さて、ここ50年、新しい乗り物はもちろんたくさん登場しました。ただ、”あの頃”に想像していたような未来の乗り物は思ったよりもでてきてないなとも思っています。いまだに空を飛ぶ車はないです。鉄道はリニアモーターカーがまだ実験段階。空ではコンコルドのようなハイスピードの旅客機は残念ながらなくなりました。宇宙では、今でもスペースシャトルで飛び立ちますし、残念ながらあれから月にもいけてません。スペースコロニーなんて実現するのでしょうか。

近未来を想像したい

はるか先の未来のことは、遠すぎてあまり実感がないです。ただ、近未来を想像するのは好きです。

情報源: 1200km/h!? リニアや旅客機よりも速い乗りもの「ハイパーループ」計画が進行中! | 乗りものニュース

個人的に、これから200年の間に人間の生活・文化を豊かにする画期的な研究や発明で、いくつか面白いなと思ってるものがあって、その一つがこのハイパーループという未来の乗り物です。なんと時速1200キロで、チューブ型のトンネルを駆け抜けるという、新しいタイプの乗り物です。

このシステムは既存の乗り物よりも安く交通システムを構築することができるというのがポイントですね。

人は遠くへ行く必要があるのか

ちょっと根本的な問題ですが、人は遠くへ行く必要があるのか、これは究極の命題ですね。もちろん、鉄道、自動車、飛行機によって、人間生活は大きく進化しました。現在でも、主要都市を経由すれば、ほどよい田舎に住んでいても2、3日もあれば世界中のほどよい田舎へ行くことができます。(もちろん、ジャングルの山奥とかだと大変ですけどね)

コンコルドが運転を停止したというのは、自分の中ではちょっとショックなニュースでした。いつかビッグになったらコンコルドで世界を駆け巡るような人生をおくりたいと思っていたからです。ただ、自分がビッグになる以前の問題で、コンコルド自体も東京での運行すらできないまま終わってしまいました。

もちろん停止したのはいろいろな問題があったからですが、根本的に、人はそこまで早く移動する必要があるのだろうか、ということなのかなと、コンコルドが停止するというニュースを見たとき思いましたね。もちろん早く移動できるに越したことないわけなんですが、飛行機で24時間で地球の裏くらい、それってもしかして人間にとってはちょうどいいスピードなのかなと。でもそれは、ちょっと夢のない考え方だなとも思います。

このハイパーループはイーロン・マスク氏の提唱によるものです。イーロン・マスク氏は電気自動車のテスラモーターズや民間宇宙開発のスペースXなどを創業した人物です。このニュースを見たとき、”近未来は想像するものではなく、創造するものなんだ”と思いましたね。

高速移動がもたらす未来

安価での高速移動が可能になると、極端な話、通勤時間が減ります。もう少し遠くに住むことも可能になるかもしれません。さらに物流が活発になります。もちろん人の動きも活発になることで、エンターテイメント業界にも大きな影響があります。

インターネットの普及によって、変な話、人がわざわざ動かなきゃいけない理由が少し減ったと思います。以前はちょっとした映像のコメントを撮るだけでも人が海外まで撮りに行くわけです。今ではiPhoneのカメラで、簡単に映像を撮って送ることができます。その一方で、では物流の世界がインターネットの普及によって狭められているかというと、むしろ逆で新たな需要を生み出しています。この世の中は常に相互作用、いろいろなものが関わり合ってみんなで発展していくのです。

1960年代、70年代はさらなる物流のスピードアップができませんでした。ですが、今だからこそそこに新しい需要を見いだせる世の中になっているんじゃないかと思います。

そういう意味で、このハイパーループや日本で進められているリニアモーターカー開通に関しても含め、大いに期待しているところであります。そして、豊かな実りある近未来を創造していきたいですものです。