QUESTIONより:皿はなぜ丸いのか?普段意識しないことに目を向けるとなにかが見えてくる


QUESTIONより

お皿は丸いものが多いと思うのですが、なぜ丸いと思いますか?


たしかに、皿は丸いものが多いですね。

もちろん四角形のものもありますけど、和洋中、家庭用と思い浮かべてみると、やはり皿も茶碗もどんぶりも円形が多いです。

マンホールが丸い理由

話は変わりますが、マンホールって丸いですよね。

実はこれにはいろいろ理由があるようです。

例えばマンホールが水の逆流などで少し空いてしまったとしても、丸ければどの角度でも収まります。これが三角形だったら、ずれてしまったらはまらないわけです。

同様に、丸ければ蓋のどこかが穴に入ってしまうことはありません。三角形だったら角が穴に入って浮いてしまうこともあります。

他にも、重いマンホールの蓋も丸ければ転がして移動できるとか、円形はいろいろと理にかなっているようですね。

円形のメリット、デメリット

お皿に話を戻すと、食器棚の収容で考えるとどうでしょう。

円形の皿は横に並べるときに、微妙な隙間ができてしまいます。もしすべての皿が同じ大きさの円形だったとしても、隙間ができます。

もしすべての皿が同じ大きさの四角形だったら、デッドスペースを減らすことができますね。

そう考えると円形って収納で考えるとどうかな、とは思いますが。

ただ、使い勝手で考えると円形のほうがいい時もあります。

例えばどんぶりのように頻繁に手で持つものは丸いほうが持ちやすそうです。

コップのように口をつけるものは丸くないと飲みにくそう。

料理の盛り付けでも、四角ければ角度が重要になりますが、丸ければ真ん中におけばいい、というところで、円形デザインが多いのかもしれません。

また、丸いほうが壊れにくい、というのもあるかもしれません。

作るのは円形が簡単?

また別の考え方ですが、製造で考えると、円形のほうが簡単かもしれない、とも思えます。

陶器ってろくろで作りますが、あれって要するにぐるぐる回っているところで形を整えるわけです。

つまり、円形のほうが簡単にできます。

デザインされている皿はともかく、大量生産することを考えるならば、もしかして工場は円形で皿を作るほうが簡単にできるのかな、とか思いました。

身の回りのデザイン

身の回りには、自然に使っているものでも決められたデザインってありますよね。

腕時計は円形や四角形があるのにスマートフォンは四角形ばかりです。

おにぎりは普通に作ったら球体なのに、なぜかコンビニのおにぎりは三角形です。

こういうのはきっとよく考えると人間工学的に、そして製造などの過程からでも、いろいろな理由があるのでしょう。

今回のように皿はなぜ丸いのか、というような普段意識が向かないところに目を向けてみると、なにか面白い再発見があるかもしれません。