モバイルPASMOがないのはなぜ?モバイルSuicaがあってもPASMOがなければ意味がない!


自分自身は定期を使ってないので、ぶっちゃけ日々の生活はSuicaでもPASMOでも構わないというところです。

しかし定期を使っている人にとってはここは大きな違いがあります。

私鉄からJRへ接続するような通勤通学ルートならばSuicaでの定期を利用できますが、私鉄オンリーだった場合はPASMOの定期を使わなければなりません。

どっちでもよくね?というわけにいかないところは、PASMOはモバイルSuicaのようなサービスが利用できないのです。

モバイル全盛期に出遅れたPASMO

実は数年前に「モバイルPASMO」という商標登録をPASMOは登録しました。

その時にSuicaに続いて出てきそうな感じはしたのですが、どうやら今になってもその動きはなく、商標だけ先に抑えておいた形なのでしょう。

今はiPhoneでもAndroidでもモバイルSuicaが利用できますし、キャッシュレス還元と合わせて再注目されているタイミングかなと思います。

関東ではJRと私鉄は同じくらい重要で、東京郊外へと延びていく線路で考えると、小田急線、京王線、西武線、東急線、東武線といった具合に、私鉄のシェアはかなり大きいですね。

そのユーザーが結局カード型の定期券を使わざるを得ないのであれば、せっかく便利なモバイル決済もあまり需要が伸びません。

一枚岩ではないのかもしれない

技術的にはモバイルPASMOを実現することは可能なのでしょうが、そうならないのはPASMOという事業の難しさにあるのかなと予想されます。

PASMOを発行しているのは、株式会社パスモという会社です。会社自体は、PASMOを利用できる鉄道会社が協力して出資し運営されています。

SuicaはJR一社のみでの運営なので自由にやれますが、PASMOに関してはたくさんの企業が共同で運営している形なので、それぞれの思惑が一致しない面もあったのかもしれません。

シェアもSuicaと競合するわけで、システム導入にも予算がかかりますし、いろいろと踏み込めないところもあるのでしょう。

これ、私鉄沿線にお住いの定期を使う方にとってはとても不便なことでしょうね。

自分自身は定期なんてもう長年使ってないもので気にしてなかったのですが、どうしてモバイルSuica使わないの、っていうふとした会話から気づいたことでした。

まぁ、PASMOのカードを定期として使うのであれば、まぁモバイルSuicaはよほどの理由がなければ使わないですよね。

PASMOでもモバイルで使えるようになるといいですね!


2020年1月21日追記

モバイルPASMOができるという報道がありました。なによりですね!