インターネットの用語に、クッキーというものがあります。
これは意識せずともパソコンやスマホで必ず導入されているもので、みなさんもこのクッキーの機能によって快適にネットをすることができています。
個人情報の塊
食べるクッキーしか知らねぇよ、という人もいるかもしれませんが、実はこのクッキーは「フォーチュンクッキー」が由来ともいわれています。
フォーチュンクッキーは占いの紙が中に入っているのですが、このクッキーもブラウザの格納庫にテキストファイルが詰まったようなものです。
そのテキストファイルに含まれている情報は、ユーザーがどんなサイトを見ているかとか、ユーザーのIDやパスワードとか、個人情報が詰まっています。
最近は検索でも、このサイトは何日に見ましたとかでるようになっていますが、それもクッキーの履歴をもとに表示させています。
また、WEB上の広告はユーザーがピンポイントで興味があるものを表示させることができますが、これもまたクッキーのおかげです。
昔でこそクッキーは当たり前のように使われていましたが、近年は個人情報の観点から、クッキーを企業側が使用する旨の同意が表示されるようになっています。
もっとも企業側はクッキーから完全なる個人情報を収集することはできないのですが、今はいろいろ厳しくなっているということなのでしょうね。
クッキーに公正取引委員会が動く
このクッキーですが、利用者の同意がなく企業が収集した場合、独占禁止法にひっかかるかどうかの検討を公正取引委員会がはじめるというニュースがありました。
WEBブラウジングでの利便性という意味ではクッキーは有効ですが、まぁこうなる流れもわからないでもないです。
クッキーと個人情報については解釈も難しく、以前は個人情報とは別のものとして扱われていました。
リクナビ問題といって、リクナビが就活生のクッキーを集めてその情報を他企業へ流し、他企業はそのIDなどの情報から氏名を特定するという出来事も問題になりまして、現在はやはりクッキーも個人情報として扱われる流れになっています。
今でもクッキーについてはいろいろ同意を求めるようなサイトが増えていますが、もっと厳重に同意をしないといけないような感じになるかもしれませんね。
クッキーについてはブラウザの設定でオフにできるので、気にする人はオフにしたほうがいいんですけど、完全にオフにしたら新しいパソコンを毎日使うような感じですので、それはそれで不便そう。
ネットと個人情報は切っても切れない関係があります。気になるテーマですね。