今日、新型コロナ特措法案が閣議で決定され、今回の新型コロナウイルスの影響で 「緊急事態宣言」 を出せるようになりました。最短で13日には国会を通り、正式に成立する見込みとなっています。
もともと日本には新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案というのがあって、それでいざというときは緊急事態宣言が出せるようになってたんですけど、この”いざ”に新型コロナウイルスを加えた、ということのようですね。
結論を先に書くと、最長で2年の緊急事態宣言の効果があるものを発動できるということで、この法案が可決されれば2年間なにもできなくなるというわけではないです。情報過多の時代、話を飛躍してしまう人が多いのが、せっかちな現代人の特徴ですね。
知っておきたい緊急事態宣言
さて、緊急事態宣言とはなんでしょうか。
今回、もし出るとすれば法律に基づいて、「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」がでることになります。その内容については法律に書いてあります。
緊急事態宣言が出ますと、それに基づいて国民にいろいろなお願いができるようになります。不要不急の外出であったり、大勢の人を集めるイベントの中止であったりという感じです。
まぁその点に関しては、今と変わんないですね。変わるとしたら、要請だけではなく指示も場合によっては可能というところです。
現在も同じようにイベントの中止や無観客開催であったり、小中学校の閉鎖を行っています。しかし実はそういったものは、なんの法的根拠もない要請です。なんもないところが、緊急事態宣言によりなにかある、くらいの変化でしょう。
ただ日本人はやはり”御上”文化ですので、法的な根拠があろうとなかろうと、政府に自粛要請されれば自粛する生き物です。
他にも病院に関してとか物流に関してもいろいろ政府があれこれ指示できるようにはなりますが、緊急事態宣言が出たからと言って今の生活が根本から一変するようなことにはならないようにも思えます。
そもそも緊急事態宣言は出ないだろう、という見込み
緊急事態宣言は今の感じでとどまるのであればでないかなと思います。状況が変われば話は別ですが。
政府としても法的に国民の生活を制限するわけですから、かなり慎重になるはずです。科学的根拠、医学的根拠という意味でも、現在の新型コロナウイルスだってまだよくわからないわけですから、それが緊急事態宣言に相当するようなことなのか、を慎重に見極めなければなりません。なにか新しいことが起きるたびに緊急事態宣言は出せませんからね。
また、これを出すことで日本はそんなヤバい状態なのか、と世界へアピールすることになってしまいます。東京オリンピックのこともあるので、政府の本音としてもやはり出したくないんじゃないかなとは思います。
そういった意味では、今は緊急事態宣言は出してないけど緊急事態宣言のような状態にすることに成功しているわけで、政府のイベント自粛要請はある意味絶妙だったのかもしれません。
そもそもライブハウスは対象外?
最後になりますが、法律にはこうあります。
外出自粛要請、興行場、催物等の制限等の要請・指示(潜伏期間、治癒するまでの期間等を考慮)
都道府県知事は住民に対し外出の自粛を要請できる(第45条第1項)。また、罰則はないものの、多数の者が利用する施設(学校、社会福祉施設、建築物の床面積の合計が1,000平方メートルを超える劇場、映画館や体育館など)の使用制限・停止又は催物の開催の制限・停止を要請することができる(第45条第2項)。
Wikipediaより
この床面積、小さいライブハウスはどうなんでしょう。そこそこのキャパだとアウトですが、小箱は対象外では?とも思うわけですが。
今回のコロナウイルスについては小箱ライブハウスがやり玉にあがってますので、こういったところの法律も今後は見直される可能性もありますけどね。
緊急事態宣言、どうなることやら!