ここ数年、盛んに議論にあがるのが個人情報です。
個人情報といっても広く、その人のカード番号とか電話番号とかそういった情報もあれば、その人の購入履歴とか生活にまつわる情報もありますし、その人の指紋など生体にまつわる情報もあります。
個人情報は金になる?
昔はそれこそ、いろんな業者からセールスの電話がかかってきたものです。しかもなぜか、ここの家には何歳くらいの男の子がいて、という情報も伝わっているのです。
しかもどこの大学にいったのか、まで把握しているところもあります。不思議です。
昔は、個人情報なんてザルだったんでしょうね。学校や会社もきちんと名簿化されてましたし、それを売っていた人も多かったんじゃないですかね。
近年はそういったところも厳しくなり、そもそも論として名簿がなくなりましたよね。
月20万円で個人情報を売る
月20万円というと、なかなか大きな金額です。
社会実験で、月20万円で個人情報を提供する、という興味深い試みが行われています。
もともと生活保護と同額という形で発表されましたが、その後増額されスタートしました。
具体的には浴室以外の部屋すべてにカメラを設置するというもの。顔はマスキングされ、匿名が保たれるとのこと。
きっと多くの批判もあったことでしょうが、なかなか興味深い実験です。こういった生活の映像データがどう活かされるのかという点、またその金額が月20万円ということの価格設定は適正なのかどうかという点が気になります。
今回は1300人を超える応募があったことが発表されています。必ずしもお金が欲しい人ばかりではなく、今回の実験そのものに対しての興味や関心が高いということも合わせて書いてありました。
ピンとこない個人情報
よくアンケートに答えるとポイントがもらえるというものもありますよね。
こういった情報の価値というのは、普通に生活していると正直なかなかピンとこないところもあります。
また、その個人情報のやりとりもピンとこないですよね。もうすでに位置情報やWEB閲覧情報などは全て企業にわたっているわけですし、誕生日や住所だってみなさんいろんなサイトに登録するときに書いているわけです。
もっとも部屋にカメラというのは直接的すぎるところではありますが、そのうちこんなのも気にならなくなるのかもしれません。価値観の問題もありそうです。
今回の社会実験、マネタイズの部分も含めて、今後の動きが気になるところです。