国立競技場、ついに先日完成しましたね。
デザイン変更もありかなりのドタバタで工期も短く、どうなることかと思いましたが、このあたりは日本の建築技術のすさまじさです。
新国立競技場
新国立競技場は前のものよりもコンサートなどの二次利用も念頭に置いてまして、かなり集客できる仕組みとなっているようです。
また、観客席も階数が上がるごとに傾斜が急になることで、二階にいてもピッチが近く感じることができ、逆にいえば選手も観客に包まれているかのような形になるというのが特徴です。
見た目の大きな特徴はないものの、木のぬくもりを感じる素敵なスタジアムに…なっているのでしょうか。こればかりは行ってみないとよくわからないですね。
陸上トラック、空調、屋根…結局どうなった?
今回の国立競技場は、まだまだ決まってないことがたくさんあります。
とりあえず空調に関しては、予定通りありません。猛暑が心配ですね。空調は経費削減のためになくなったという話もあり、東京オリンピックは金をかけるところとかけないところの違いがいまいち掴めません。
構造として自然の風が抜けるようになっているそうです。もっともそれはとても大事なことではありますが、夏の猛暑や極寒の冬に耐えられるほどのものなのか、気になるところです。
開閉式の屋根も、もちろんありません。雨も降りますが、例えば音楽イベントなどやるときは屋根があるかないかで騒音対策にもなります。こういったところがあるかないかで、その後費用を回収できるかどうかに関わってきそうなものではありますが、残念です。
そして陸上トラックですが、どうやらこちらはまだ最終決定はしていないようです。
以前書いたブログにも多くのアクセスが集まっており、興味のある人も多いのでしょうね。
このトラック問題、けっこう難しいです。それはもちろん陸上をやっている人にとっては、トラックが残れば陸上の聖地にもなるでしょう。
しかし、サッカーやラグビーなどにとっては陸上トラックはない方がいいわけです。日産スタジアムはトラックがありますが、マリノスでさえ、他でJリーグの規定を満たすサッカー専用のスタジアムを作り、ホームを移動した方がいいのではないか、という話にもなるくらいです。日産スタジアムはあまりにも巨大すぎるということで、たくさん人が集まってもスカスカに見えてしまうという問題があります。
東京は味の素スタジアムが陸上トラックがあるので、国立競技場はどうするべきなのか、どちらに決まってももやもやしてしまう人も多いでしょうね。
民営化の可能性も
国立競技場ですが、将来的に民営化する可能性もあります。実は数年後に改修してその後民営化するという方針もありましたが、それは先送りになったそうです。
まぁオリンピックが終わらないと、民営化もなにも準備は進められません。とりあえずオリンピックを乗り越え、すべてはそこからでしょうね。
スポーツにとってもエンターテイメントにとっても、東京のど真ん中に数万人規模のスタジアムがあるというのは、とても大きなことです。うまくやれれば負の遺産にせずできるとは思うんですが、どうなってしまうのでしょうか。