QUESTIONより
韓国のプロ野球は観客席が寂しくならないようファンから贈られたぬいぐるみを座らせていて、それがどんどん増えているとTwitterで見かけました。 他にもどこかの水族館のレストランが、ソーシャルディスタンスをとるために大きなぬいぐるみをたくさん席に座らせていてとてもかわいかったです。 ソーシャルディスタンスの隙間を視覚的に埋めるぬいぐるみ作戦、いいなと思いました。 ライブハウスもビジネス的なことはひとまず抜きにして、こんな風に視覚的にフロアを埋められる方法はないものでしょうか。
今は世界中でスポーツイベントが動き始めています。
その中で、スカスカのスタジアムに少しでも、ということで、ぬいぐるみや段ボールの張りぼてなど、いろいろな工夫をしています。
韓国ではラブドールを置いたということでちょっと問題になっていましたが、段ボールやぬいぐるみよりリアルな人形であることには間違いなく、根本的な方向性としては間違ってないのかなとは思ってます。
やっぱり雰囲気も大事
こういった視覚的な効果について、意味ないと考える人も多いかもしれません。しかし、まぁなんだかんだで雰囲気もけっこう大事だと思います。スポーツもショービジネスの観点もありますし、それはもちろん選手も段ボールと理解していても、それについて怒る人っていないと思うんですよね。
現在は投げ銭をスポーツビジネスで導入するということも検討されていますが、例えばお金をいくらだか払えばスタジアムに自分の顔写真とともにプリントされた大きな人形がでるとか、今はとにかく緊急事態ですし、好きなチームへの応援というのもいろいろな形があるのかなと思います。
視覚的なものだけではなく音響ではどうかということで、YAMAHAはさっそく動き出しています。
遠隔応援ということで、スピーカーでスタジアムに音を流すというものです。
遠隔応援、導入向け加速 磐田でヤマハ、声援の届き具合確認|静岡新聞アットエス
これも味気ないとか意味ないとかいう人もいるかもしれませんが、とにかくひとつひとついろいろな試みをした先にウィズコロナ時代のスポーツ観戦の在り方というのを模索できるということで、こういう姿勢は素直に応援したいです。やってる間に、なにか思いつくこともあるかもしれません。
音楽でどういかすか
この問題は音楽イベントでもどう活かすか、これからの課題ですね。
それはもちろん人がたくさんいたほうがいいわけですが、じゃあ人と人との間にぬいぐるみや張りぼてを置くかというと、それもなかなか難しそうですね。でもそういうことをするバンドもでてきそうです。
もう少し技術が進化したら、立体ホログラムでその人を映しだし、VRやトラッキングを活用し家にいながら家とライブハウスを直繋ぎするようなこともありえるかもしれません。そこまでいかずとも、視覚的な側面と音響的な側面において、家とライブハウスを結ぶようなシステムはなんらかの形で実現はされるのかなと思います。
ただまぁ、どういうものになるのか、まったく想像が付きません。音楽もスポーツもそうですが、今まであった体験を代用させるものではなく、今まであった体験とは違うベクトルから新しい体験を提供するようなものが正解なのかな、とは思っています。