大河ドラマ「麒麟がくる」が最終回を迎えた(ネタバレあり)


大河ドラマ「麒麟がくる」も、キャスト変更やコロナと災難続きではありましたが、好調のまま最終回を迎えましたね。

2021年ともなると、やはり描かれる明智光秀像にも違うがあるんだなと、非常に興味深く見させていただきました。

ちょいネタバレもありますので、まだ最終回を見てない方はご注意を!

明智光秀の再評価

先日、戦国武将の人気ランキングという記事がありました。

「戦国武将」人気ランキングTOP3! 武田信玄、明智光秀を抑えて1位になったのは?【2021年最新調査結果】(ねとらぼ) – Yahoo!ニュース

こちらによると2位に明智光秀が入っています。

まぁドラマ効果もあり一過性だとは思いますが、戦国時代のドラマでは必ず描かれる本能寺の変での中心人物でもあり、その名は非常に有名です。

とはいえ、実はよくわからない人物であることでも知られています。

というのも、やはり資料が少ないということです。

資料によっては明智光秀の家族構成ですら異なりますし、どこで死んだかも情報がバラバラです。

昔は主君殺し、裏切り者のイメージも強かったと言われる明智光秀。三日天下と揶揄されることもしばしば。

ですが近年は明智光秀への再評価の機運も高まり、まださらなる新情報が出てくる日もくるのでしょうか。

俗説にも触れていた展開に

今回の大河ドラマ、本能寺の変をどう描くかは多くの歴史ファンが注目したことでしょう。

明智光秀にはさらなる黒幕が…みたいな超展開にはなりませんでしたが、細かいところは描き方が変わっていましたね。

秀吉は謀反のことを知っていたことになっていました。これは多くの意見があるところで、実際はどうなのか、誰にもわかりません。しかしここまで明確に知っていたことを描くのはなかなかないように思えました。

足利将軍とのコネクションについては昔から言われていましたが、今回はずいぶん帝とも仲がよかったですね。ここまで帝が戦国時代の話にここまで絡んだ例はあまり覚えがありませんでした。

明智光秀と家康の関係もちょっと気になりましたね。俗説では明智光秀は生き延びて天海となり、家康の補佐役として江戸幕府初期に大きな影響を与えた人物になったのではないか、とあります。

もちろん都市伝説的なものでこれを大河ドラマで描くとは思えませんが、直接的ではなく間接的にこういったところにも含みを持たせる形となっていました。

しかも、その後の山崎の戦いが全カットでしたからね。てか最終回はそもそもが光秀生存を匂わせるものでしたし、ずいぶんと含みを持たせた終わり方だなとは思いました。

本能寺の変についての描き方も、斬新でした。「敵は本能寺にあり」という有名なセリフも、これまでの作品とはニュアンスが違いました。信長の「是非もなし」もそうですね。本能寺での定番、「人間50年~」のくだりはありませんでした。

濃姫については、今回は帰蝶というネーミングで統一していました。けっこう本能寺の変で一緒に死ぬシーンをよく見ましたが、今回は生存ルートでしたね。その後どうなったかわかりませんが、濃姫は長生きしていたという話もあります。でもクライマックスで帰蝶様のシーンは少なかったですね。残念。

今回の大河ドラマ、久しぶりに見ましたけども、面白かったな。次作も見たいなと思っています。