実際問題、家族の〇〇Payを勝手に使ったらどうなるんでしょう。本人確認はないので使えそうですけど、そもそも指紋認証や顔認証もあるし、使いたくても使えないかもしれないですね。
2020年代以降、考えていかなければならないテーマは、死とインターネット社会です。
こちらについてはVoicyでも話していますので、興味ある方はぜひ聞いてください。
まぁ、死ぬとかあんまり考えたくないものですけどね。
インターネットと死
インターネットが世界へ普及したのは90年代なかば。その後、ブロードバンド化、スマホの登場、SNSの登場と、ネットが普及するための下地ができたのが00年代、2010年代はまさにインターネットによって多くのサービスが登場した10年間でもありました。
2020年代以降もこの動きは変わりないですが、これから先10年、20年と時が経るに連れて考えていかなければならないことは、ユーザーが死ぬということです。
これは時間の流れには逆らえません。今から100年もすれば、今生きている人はみんな死にます。しかしインターネット社会は継続して続いていくわけです。
死後のアカウントはどうなるか、死後のデータはどうなるか、そういったことも今よりも考えていかなければならないテーマになってくることでしょう。
キャッシュレス社会と死
先日、死んだらなんとかペイはどうなるのか、という記事がありました。
あなたが死んだら「〇〇ペイ」はどうなるのか(東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース
人が扱うデータは山程あります。とはいえ、仕事以外ですと蓄積されていくデータは写真のバックアップとSNSの投稿が多いでしょうね。
もちろんそれらは思い出という意味では、とても大事です。
現在はキャッシュレス社会を目指しているわけで、そうなってくると次は、PayPayなどに入金しているお金はどうなるのだろう、ということです。
まぁSuicaは上限がたしか5万円だったと思います。5万円ならそこまで大きな影響もないかもしれません。しかし多くのキャッシュレスのサービスは数十万から数百万円の金額をそこにプールすることができます。
そうなってくると、死後そのお金が消えてなくなるというのはあまりにも金額が大きすぎるわけですね。
記事にもありますが、家族の申立で死亡したケースに限り、お金をどうにかできるように対応してくれるようですが、今後はそういったケースをきちんとルール化していく流れになるでしょうね。
ただ、Voicyでも話しましたが、その人が死んだという情報を瞬時に各社が把握できるわけでもなく、こういったものも家族の申し出がなければすすみません。しかし、これからは少子高齢社会ということで、必ずしも家族がいるかどうかは別になっていくようにも思えます。
死んだら、死んだよーって情報がぱーっと流れていくような、そんなサービスもいつか登場するのかな、なんて思ってますけどね。
ちなみに、チャージしたけど使っていないキャッシュレスの金額は、なんと平均1400円もあると言われています。
そう考えると、何にも使われない無意味なお金がめっちゃあるということで、なんか新世代のタンス預金といいますか、まぁこういう金額が増えるとまた昔の日本のようになりそうですね。
2020年、キャッシュレスをどう活かせるか、それに付随する問題もたくさん登場するでしょうが、一歩一歩どう進めていけるでしょうか。