QUESTIONより:牛角のサブスクから考える、サブスクのメリットとデメリット


QUESTIONより

響くんがInstagramのストーリーに「焼肉のサブスク」のことを投稿していました。色んなところにサブスクが広まっていますが、あやめさんが考える、サブスクのメリットとデメリットはなんだとおもいますか?


牛角がサブスクのサービスを発表していましたね。食べ放題メニューは種類も豊富で、偏った食生活をするくらいなら、毎日牛角に行った方がよほど健康的な生活ができるかもしれません。

サブスクのメリット

ユーザー側のメリットは、サブスクで固定の金額を払うことで、料金のことを気にせず利用することができます。

これってとても大事なことで、昔はネットも固定金額ではありませんでした。その結果高額な請求がくることもしばしば。ユーザーが不安なく安心してサービスを利用するには、ネットの固定金額は必須です。

これと同様に、毎月エンターテイメントや食事にかかるお金を固定させることができるのであれば、その金額が多いかどうかは別として、利用者の出費の安定性は増します。

ユーザーにとってのメリットはこういったところにあるのかなと思います。

企業側の本音は?

では、企業側にはどんな思惑があるのでしょうか?例えば牛角の食べ放題に関しても、毎日大量にお肉を食べられてしまったら、当たり前ですけどそんなことしないで毎日お金を落としていってくれたほうがよほど儲かります。

企業側がサブスクを始めたい理由はどこにあるでしょうか。

まず一つは、顧客の抱え込みです。これはものすごく重要なことです。

焼肉やラーメン屋は、たくさん存在します。同じラーメン屋にしか行かない人もいるでしょうが、基本的に毎日のようにラーメンを食べる人でも、お店を変えて食べる人が多いのではないでしょうか。

サブスクを始めると、抱え込みができます。例えば、毎月いくらで牛角の食べ放題サービスに加入していて、その状態で他の焼き肉屋に行くかということです。あまりお金を気にしない人なら行くでしょうが、追加料金なしで食べられる焼き肉屋があるのに、他の焼き肉屋に行く可能性は低くなります。

他の店でご飯を食べるくらいならば、確実にユーザーを自分のサービスを使わせたほうがいい、ということです。

もう一つは、確実な売り上げのゲットです。

食べ放題を1万円で提供するならば、そのユーザーが10人いれば10万円、100人いれば100万円の売り上げが確実に立つわけです。

何が何でも入ってくるお金の見込みがあるというのはとても大事なことです。

少し話は変わりますが、スタバカードのようにお金をプールするような仕組みであったり、クラウドファンディングのように先に売り上げを立てる方式など、商売については必ずしも物を売ってお金を得るという順番に限るわけでもなくなりました。

こういったものの考え方ってけっこう大事だと思います。

サブスクに頼り過ぎは禁物

近年は、多くのサービスにサブスク化の流れがきています。

個人的にはけっこう注目しているところでして、例えばトータルで毎月の収入と同じくらいの金額をすべてサブスクに提供することで、衣食住に加え、電話や電気ガスなどのインフラ、自動車、映画などのエンターテイメント、年二回の旅行など生きていくために必要なサービスをまるっと提供できるサブスクなんかも登場するかもしれません。お金を使う、という発想自体がサブスクによってなくなる未来なんてのもありえるのでしょうか。

しかしそうはならないかもしれません。企業側にとってはサブスクに頼りきれない事情もあります。

まずサブスクは、値段が安いです。コアな顧客でしたら、牛角のサブスクに加入するよりも、月に何度か食べ放題に来てもらった方が利益はあります。なんだかんだで、払う金額は安いのです。まぁユーザーは安いから入るわけで当たり前なんですけど、この匙加減次第では、サブスクが結果的に利益に結び付くわけではない可能性もでてきます。

そのうえで、顧客はそのサービスを無制限に受けることができます。しかし、この情報過多の時代、どうしたって飽きますよね。

音楽や映画などのコンテンツは、多くのクリエイターがいるので、毎月新しいコンテンツが増えていきます。こういったエンターテイメントはサブスク向きです。そういう意味でサブスク向きだと思ってるのは洋服です。トレンドもありますし、季節によって服装も変わりますからね。

牛角はどうでしょうか。たしかにメニューは豊富ですが、なにか変化をだしていかなければ、よほどのコア層じゃない限りサービスを持続させるのは難しくなります。

すべての業種で、新しいコンテンツを出しユーザーを飽きさせず継続していくというのはなかなか大変です。その中でライバルチェーンが同じようなサービスを始めたら、やはりより安くしなければならないといった競争も生まれ、体力を奪い合う事態となります。

そういったところもあり、すべてのサービスがサブスクになっていくわけではないんだろうなと思います。

今はまだ模索の段階で、新しい価値観とともに、こういったサブスクに関してはもう少し動きがありそうだなと見ていて、これからも注目していきたい分野ですね。