小笠原諸島に、西之島という無人島があります。
ここはずっと人が住んでいない島です。その理由は火山島であり、これまでの歴史でも遭難して漂流したり、資源の採掘など以外で人が住み着いた記録はありません。
船で行くにもなかなか大変そうです。
西之島でゴキブリが繁殖
西之島は2010年代に再び火山活動を活発化させ、どんどん島が大きくなっていることで話題になっていました。
ですが大きくなっているといっても、火山ですので、生物が住むにはなかなか厳しい環境にあります。実際に火山活動はこれまでも行われており、その影響で絶滅してしまった動植物もいます。
そんな西之島で、なんとゴキブリが繁殖しているという報道がありました。島には他の昆虫もいるようですが、ゴキブリの数が増えているということで生態系への影響も懸念され、駆除も含め検討されているとのこと。
ゴキブリの生命力
この話を聞いてテラフォーマーズをイメージした人は多いかと思います。ゴキブリは実際に火星で暮らせるのかどうかは別としても、劣悪な環境でも生きていける昆虫であることには間違いありません。
その理由は生命力、繁殖力にあります。
身体能力も高く、体もかなり頑丈です。さらには殺虫剤が卵には効かないというところも、その生命力の高さを伺えます。卵をたくさん産み、成長するスピードも早いというところも、どんどん増えていく要因です。
ゴキブリは何でも食べる雑食で、有機物ならなんでも食べてしまうのでは?と思うほど何でも食べます。さらにそれだけではなく、食べなくても体内のエネルギーを消費することで生きていける、というところも強みです。
そう聞くと、こういった火山島で生きていけるのもなんだかわかる気もします。
火星でも生きていける生命
では実際に火星に放り込んだらどうなるのか、どうなるのでしょう。おそらくさすがのゴキブリも生きていくのはしんどいでしょう。
しかし、火星のような劣悪な環境でも生きていけるような微生物を作るという研究も行われているようで、人類の宇宙進出とともにそういった研究もさらに増えていくのかもしれません。
まぁこう聞くとちょっと怖いイメージもありますけどね。