今から20年前、世間は1999年から2000年を迎えるその瞬間、ミレニアムモードとともにコンピュータ技術者は大きな悩みを抱えていました。
それが2000年問題です。
今の10代の子たちはそれを知らずにこうしてコンピュータとともに暮らしているわけですが、2000年になった瞬間、一部のコンピュータは2000年1月1日を1900年1月1日と勘違いする可能性があったからです。
2000年問題の先延ばし解決
実際、多くのエンジニアたちの尽力の結果、この2000年問題は大きなトラブルになることはありませんでした。
ですが、その影響が今更やってきているという興味深い話がありました。
20年前の「2000年問題」の影響が時間を超えて各所で起こっているとの報告
記事によると、根本的に修正したものは大丈夫のようですが、Windowingという安価に簡単にできる処置をした場合、2020年までは2000年代として扱う、という処理になるようで、多くのコンピュータはこちらで2000年問題を解決させているのでは、と指摘されています。
記事にもあるように、20年後はこのシステムは使わないだろうという思いもあったのでしょう。
これはどちらかというと日常的にみなさんが使うパソコンが新しいから大丈夫という話ではなく、社会インフラで使うコンピュータが古い場合、なにか生活に影響するような大きなことが起きる可能性がある、というところに怖さがあります。
2038年問題も継続中
こちらは以前もブログで紹介しましたが、2038年問題もあります。
コンピュータはUNIX時間といって、1970年1月1日からどれだけ時間が経ったかで時刻を表示させています。パソコンが内部電池がなくなると1970年になるのはこのためです。
32ビットのパソコンは数えられる時間が少なく、2,147,483,647秒を数えると、それ以上の数字は数えられないようで、その後なにも対策していないコンピュータはどんな不具合がでるのかわかりません。
先といえば先の話ですが、現実的な先の話なので、そのときはまたこれが話題になりそうです。