2020年に滅亡しそうな、まさかの乗り物


日本で長く庶民の足として愛される、50ccのバイク、いわゆる原付ですが、ここにきて滅亡の危機にあるといいます。

その背景には2020年に行われる排ガス規制があります。今、この排ガス規制により原付がピンチになっているのです。

排ガス規制、原付はどうなる?

バイクも自動車も、これは携帯電話やパソコンもそうですが、基本的には世界で売るために開発されます。しかし、今では50ccのバイクというのは日本がメインの市場となっています。海外では125ccまでがいわゆる原付扱いされる国が多いからです。

そのような中、50ccのバイクにも厳しい排ガス規制が課せられることになります。技術的にその規制をクリアすることは可能と言われています。ですが、先述の通り50ccバイクは日本独自の市場、そのために開発のエネルギーをそちらにつぎ込むのも難しくなってきてまして、先日はYAMAHAの社長が20万円で売らないと、という苦しい発言がありました。

50ccバイクというのは値段も安く気楽に乗れるのがメリットなわけで、20万円という金額はさすがにちょっと高いですね。

こうなってくると、ますます原付市場は厳しくなってくるのです。

次の2つの可能性

50ccのメリットは、普通免許があれば乗れるということです。今は、125ccまでのバイクに普通免許があれば乗れるように法改正をする、という可能性があるようです。

彩雨とバイクの意外な関係

この規制緩和が行われれば、海外と同じ土俵で125ccバイクの開発に本腰を入れることができます。新たなバイク市場の開拓という意味ではいいのかもしれません。

その一方で、当たり前ですが交通事故の問題など、クリアしなくてはならない議論が多いのも現状です。この規制緩和が一つの可能性ですね。

もう一つは、EVバイクです。個人的にも、大きな注目をしている分野です。

YAMAHAなど大手メーカーも、新規参入している会社も、EVバイクの開発に躍起になっています。EVバイクは電動ですので、排ガスの心配はいりません。自動車と同様、主流になっていく可能性を秘めた乗り物です。とはいえ、こちらも国内向けに50ccを開発するよりかは、世界に標準を合わせて開発したいものでしょうけどね。

新たなライバルも、原付の今後は?

気楽に乗れる原付ですが、今は電動アシスト自転車が流行しています。これまで原付とユーザー層が若干かぶっており、ここでもシェアを奪い合う戦いが起きているわけです。

2020年の排ガス規制を直近に迎えた今日、バイクメーカーの今後の対応にますます注目が集まります。