レバノンがデフォルトしたというニュースがありました。
レバノンが初のデフォルトへ 政情不安、混乱に拍車も:時事ドットコム
記事によると、1200億円以上も海外から借りているお金を返せなくなった、という発表を国がしたとあります。
レバノンはカルロスゴーン氏の逃亡先ということで日本でも一気に話題に上がりましたが、コロナウイルスの騒動で世界中がバタついている中、レバノンのデフォルトというのも、小国とはいえまた世界経済に影響を与える可能性もあります。
国も借金をしている
デフォルトというのは、債務不履行という意味です。国に限らず、債務不履行って個人でも会社でもありますよね。
国は基本的にどこも借金をしています。日本もそうです。
どこから借りるかというと、それはさまざまで、個人、企業、外国が貸すことができます。貸すといっても金融機関というか、金貸しのような感じではありません。国は国債を発行して、それを誰かが買う感じです。
買った人にはメリットはあるのかという話ですが、メリットはあります。国債は利子がけっこういいんです。また、企業の株を買ってもそこが倒産するかもしれないわけですが、国が倒産する可能性は少なく、信頼性も高いというメリットもあります。
デメリットは期間が決まっていて、すぐに買ったり換金したりができない場合があります。タイミング次第なところです。とはいえ長期運用が目的ならそこまでデメリットでもないような気もします。
もう一つデメリットを上げるのであれば、今回のレバノンのようにデフォルトしてしまった場合ですね。
デフォルトしても借金がなくなるわけではない?
例えば個人に金を貸していても、自己破産をすれば借金がチャラになるわけです。(※実際にはチャラになるのではなく、連帯保証人がその借金を払います。)
じゃあ国が借金を払えなくなったらどうなるのか?
貸した方はそのお金がパーになるのか、というとそういうわけでもありません。国債は利子がつきますが、その利子がなくなることはあります。期間がきたらそのお金が戻ってくる仕組みがありますが、その期間が延長されます。
貸した側は目の前のお金はなくなってるかもしれないですが、そのもの自体がなくなった、というわけではないわけです。
デフォルトした国はどうなる?
とはいえ、じゃあデフォルトした国はどうなるのでしょうか?
これは若干の楽観論が入っていますが、自分の考えはこういう感じです。
借金が返せないわけですから、その国の信用はがた落ちです。合わせて、その国の通貨の信用もなくなります。そうなると、通貨安になります。
極度の通貨安になると、その国は大変です。海外のものなど高くて買えません。ですが、逆に外国人はその国のものを安く買えます。
観光業でたくさんの外貨が落ちるかもしれないですし、農作物や工業品などが海外に高く売れます。すると自国の経済が徐々に回るようになってきて、じわじわと復活していくわけです。
まぁこんなうまくいくかどうかわかりませんけどね(笑)
いつかは日本もデフォルトするのか
日本も借金まみれです。ではいつか日本もデフォルトするのでしょうか?
そうですね、うーん、日本沈没みたいに日本列島だけが沈むとかそういう災害があればあり得る話かもしれないですが。
日本の経済に対して悲観論はまたさらに増しているようにも思えますが、個人的にはそれでもやはり日本経済への信用度って世界的にはかなり高いように思えます。なんせ、コロナウイルス騒動はアジアで始まっているのに、それでも円高になってますからね。
実は個人的に今回の騒動で注目しているポイントとして、円高になるのか円安になるのかを注視しています。この辺の話は、またいつか。