今回のコロナウイルス騒動、イベント関係者への打撃がなにかと取り上げられますが、最終的には周り回って多くの職種へ影響があります。
今のところ影響がない業種でも、少しずつその足音が近づいているかもしれません。
広告ビジネスの倒壊
YouTubeで活動する人にとっては、家で収録しそれを公開し広告収入を得るというビジネスモデルです。一見すると、こういったご時世にはなんの影響もないように思えます。
もしかしたら2月ごろではそう思っていた人も多かったかもしれませんが、実は将来的にはイベント事業以上にダメージを受ける可能性があります。
というのも、企業がピンチになると真っ先に削るところが広告費とボーナスです。ボーナスに関しては表だっては見えないところですが、広告費はそうではありません。
現在もすでに駅の看板広告であったり電車の中吊り広告に空きがでています。どこの会社が広告を外したかわかりませんが、外したところは今回の騒動を受けてピンチであるという証拠でもあります。
また、これは裏を返せば、広告をもらっていた媒体にもその影響はでてきます。そういった意味で、YouTube(Google)へのWEB広告にも影響がでる可能性はあります。広告の単価が下がったり、広告がでない、みたいなことにも最悪なりかねません。他にはテレビやラジオ、雑誌など、1次的なコロナウイルスの影響がないと思われていた業種が影響を受けることになります。
影響がない業種はない
コロナウイルスは最初は中国で始まった感染症ということで、中国と関係している業種がダメージを受けると思われていました。
そういう意味では、観光業と中国に工場を置くメーカーは真っ先に影響を受けたことでしょう。とはいえ、その段階では音楽関連はもちろんのこと、他の業種への影響はないわけです。しかし、日本国内、さらには世界全体で感染が広がり、そう簡単な話ではなくなりました。
コンテンツ配信業にも影響
ここまで世界的な外出禁止、自粛が広がることで、逆に伸びる業種と思われていたのがコンテンツ配信業です。
これについては実際に伸びている部分もあるでしょう。数字はわかりませんが、Huluとかユーザー増えてるんじゃないでしょうか。でも長期的には一概にはいえません。
ここまで長期的なスポーツイベントの中断で、自分自身もDAZNにお金を払っているものの、DAZNのサイトにアクセスすらしていません。見るものがないわけです。
せめて無観客試合であれば視聴者も増えるでしょうけど、こうなってしまうとどうにもなりません。DAZNも一時的に退会している人も多いかもしれません。
ではアニメや映画などはどうかというと、これについても自宅で過ごす人が増えることで、配信に関してはそれなりの利益はでていると思われます。しかし中国に大きく制作を依存している日本のアニメコンテンツは、すでに春以降放映を延期しているものもあり、映画についても映画館を閉めるなどの措置を取られているだけではなく、すでに撮影にも影響がでています。
中長期で考えると、やはり影響はでています。
医療関連のメーカーや保存がきくような食品メーカー、Amazonなど通販は伸ばしているかもしれませんが、Amazonは海外ではストライキも起きているような報道もあり、実際はどうなのでしょう。もっとも1年ほどたてば、このあたりも結果となって表れてくるでしょうけどね。
怖いのは倒産が連鎖することです。影響は今だけではなく、これから数年後にやってくる会社もあるでしょうね。恐ろしい話です。