国のリーダーは自分たちで決めるべきだ!日本で大統領制を導入することは可能?<その3 天皇と大統領、どっちが偉い?>


なんかちょっと文字数の関係でいくつかわけて書かせていただいてます。

ぜひ続き物ですので最初から読んでもらいたいですが、過去のものは本題ではなく前置きですので、そろそろ話の本題へ突入したいところ。

結論からいうと、日本で大統領制を導入することは可能と自分は考えています。直接選挙で大統領を決め、強い権限をもたせ、リーダーシップを発揮してしもらい、日本国民を導いてもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。

憲法改正は必須条件

現在、政治運営について憲法には「行政権は、内閣に属する」と65条に明記されています。

この表現、内閣総理大臣じゃないんです。内閣に、というところが重要で、個人ではなく全体にあるということです。よく閣議決定という話を聞いたことある人も多いと思いますが、これは内閣の人たちが満場一致でOKが取れた、ということを意味することで、その会議を持って行政が行われます。

議院内閣制は、みんなでやる政治です。

まずここを変えましょう。「行政権は、大統領に属する」となります。

他にも細かいところでいろいろ変えないといけないところはありそうですね。特に憲法の内閣に関するところは全部変えないといけませんね。

日本大統領の権限

強いリーダーシップを発揮してもらうためには、強い権利が必要です。

このあたりはある程度アメリカの仕組みを参考にしてもいいかなと思うんですけど、現在は総理大臣は国会議員ですが、日本大統領は国会議員からは選べない、ということが大前提です。

今は行政と立法が近い距離感ですが、そこを離す必要があります。

その日本大統領の権限として、知事のように議会によってクビにされる可能性があるのであれば忖度も生まれそうだなというところで、やはりここは国会といえども大統領をクビにはできないようにするのが好ましいでしょう。

そうしないと、なんだか年中選挙をやることになりそうな予感。

任期は4年、連続でも最長8年か12年までくらいにとどめておくのがよさそうですね。

また、現在は中央官庁の長は大臣であり、その大臣は総理大臣が決めることができるわけですが、じゃあ総理大臣がそれぞれ中央官庁の役人たちを直接指示できるかというと、できません。今は頻繁に大臣が変わりますし、このあたりもやや形骸化しているところはありそうだなというところも含めて、日本大統領がトップダウン形式で役人の隅々まで直接指示ができるようにするのがいいでしょう。

そのうえで、閣議決定という概念もなしなります。大統領がやるといえばやるのです。全体の同意は必要ありません。

そしたら大臣という概念も変わり、やはりコロコロ変えず専門性のあるふさわしい人を各省庁のトップに置くこともできますね。

天皇との関係

日本は立憲君主国です。立憲君主というのは、国王がいながらも、その国王については憲法が細かく定め、実質は議会手動で政治を進めることをいいます。国王というとなんだかアレですが、日本でいうところの天皇陛下が世界的な概念に当てはめると国王になりますね。まぁ翻訳の問題です。

世界にはそういった立憲君主制の国はいくつかありまして、日本だけではなくカナダ、イギリス、タイなどあらゆる地域であります。

日本では皇室があるから大統領制はできない、という考え方もあるようですが、実は自分はまた違う考え方をしています。

天皇陛下が直接政治の舵取りをしているわけではないことは、みなさんもご存知の通りです。

ですが政治に無関係かというとそうではありません。総理大臣や最高裁判所長官の任命や、国会の招集、新しい法律ができればその公布などは天皇陛下がやるわけです。つまり、天皇不在ならば、日本の政治はストップしてしまうことになってしまいますね。(ちなみに緊急事態のときは摂政を置き、代わりにその仕事してもらうことになります。これは皇室典範に書いてあります。)

例えば天皇陛下が「彩雨ってやつ気に入ったから、コイツを明日から総理大臣にしよう」と言ったらじゃあ自分が明日から総理大臣になれるかというと、なれません。天皇の国事行為は内閣のOKがないとダメという決まりがあります。これは憲法に書いてあります。(ちなみに、その責任も内閣にあると書いてあります。失策だったとしても、それは天皇陛下に責任はないということです)

じゃあ例えば、天皇陛下が新しく決まった総理大臣が気に入らないから任命しない!なんてことがあるかというと…

実はこれについては、あまり議論にならないテーマのようで、実際問題どうなるかわかりません。もちろん日本国憲法がスタートしてからそんなことは一度もありません。これは想定外すぎて、そんなことまで憲法に書く必要すらなかったということなんでしょうね。

もしかしたら、拒否をしようとすればできるのかも?でもそのときは、もう立憲君主の国じゃなくなっちゃいますね。暗黙の了解で拒否はしない、ってことなのかなーなんて思ってます。他の国の憲法には、そのへんどう書いてあるんだろうなぁ。

前置きが長くなりましたが、天皇は直接政治に対して口は出せませんが、最終的なGOサインを出すというとても重要な役割があります。そういった部分で大事なポジションということで、大統領とバッティングしちゃう、という意見もあります。最終的なGOサインは大統領が出すのか、天皇が出すのか、言い方を変えればどっちが偉いんだ?というところですね。

こちらについては天皇制という、海外を参考にしにくい例というところもあり、ここは日本がお得意の柔軟な解釈をさせ、盛り込んでいくしかないでしょうね。

このあたりある程度は憲法に明記する必要がありますが、直接選挙により大統領を選ぶこと、その大統領の任命は天皇がすること、大統領が決めためっちゃ大事な部分は天皇がGOサインをだすこと、というところがアメリカとの違いになりそう。でもこれなら象徴天皇制をそのまま継続することもできます。

それってなんちゃって大統領じゃないの?って話なんですけど。でもこれは仕方ないところもあるかなと。立憲君主制と共和制のいいとこ取りをするようなやり方をしないと、日本では大統領制はスムーズに進められないでしょうね。

なんていうか、大統領っていうか、直接選挙で選ぶ征夷大将軍みたいな感じ?

現実的にはどうなんだろう?

じゃあ、現実的にはどうなんだろう?

というところで、ようやくこの話の本題になります。

今まで本題じゃなかったのか、って感じではありますが、まさかのこのブログも凄まじい文字数になってしまいましたので、続きはまた今度!