今回は、いつもと違い18時45分にブログの更新をしています。予定ではまもなく総理より記者会見が行われます。記者会見の模様は、おそらくテレビやネット、さまざまなところで見ることができると思います。
日本における緊急事態宣言についてざっとおさらいしてから、ネットやマスコミなどのフィルターを通さずに総理の言葉を直接聞くことは大事なことですので、少し早めに更新をしました。
※このブログが掲載される4月7日夕方に緊急事態宣言が発令され、19時より安倍首相の記者会見が行われます。事前情報を元に執筆しているため、発表内容と差異がある可能性があります。19時ジャストにこのブログを読まれている方は、ぜひ先に記者会見をご覧ください。
緊急事態宣言がでることになった
緊急事態宣言については、ちょうど先月の今頃アヤノ.メでも紹介しています。
内容はこちらの通りではありますが、個人的には緊急事態宣言は出ないと予想していました。
しかしその後、世界での感染拡大から風向きが変わり、まさかの中国からではなくヨーロッパからコロナウイルスが日本へ入ってくるような流れが目立ち始めました。すると感染は若者層を中心に広がっていき、今に至ります。
正直なところ自分自身も、3月頭の段階ではこのままいけば春になればコロナ騒動は終わるかもしれないと淡い期待を込めて思っていました。しかしこのままいきませんでしたね。
オリンピックの延期も決まり、もちろんそれとは関係ないとは小池都知事の記者会見でも名言されていましたが、それでも宣言を出しやすい状況になったということには変わりないのかなとは思います。
補償と緊急事態宣言は別物、どころか
早く緊急事態宣言を出して補償しろ、という声が多く上がっていましたが、そもそも緊急事態宣言というのは新型インフルエンザの法律に基づき出すものであり、その法律にコロナウイルスも適応されるようになった、というところから始まります。
具体的な宣言の内容は先のブログでも紹介していますが、そこに補償に関する内容は含まれていません。
それどころか、厚労省の見解では、緊急事態宣言がでることにより、企業は従業員へ休業手当を出さなくてよくなる、という話まであります。
緊急事態宣言で「休業手当」が出なくなる? 厚労省の見解に波紋(今野晴貴) – Yahoo!ニュース
つまり、補償されるどころか、宣言がでることによってますます大変なことになってしまう可能性があるということです。(急に休業手当がでなくなる、というわけではありません!)
そのリスクも考慮し、今回の緊急事態宣言とともに補償についても発表されています。昨日の記者会見では108兆円の対策をするということで、すでにいろいろ報道されてますが、細かいところはまた改めて調べてみたいものです。
緊急事態宣言は自粛の要請である、けれども
早く緊急事態宣言を出して、ロックダウンさせるべき、という声も多く上がっていました。しかし、緊急事態宣言に強制力はありません。できることは罰則がない、自粛の要請と指示です。
そのため、正直なところ緊急事態宣言がでようと、それが出る前から自粛しているのだから、あまり今までと暮らしについては変わらないだろうな、というと考えていました。どちらかというと、医療施設や物流などを政府がコントロールできるということのメリットがでかいのかなとも思います。
まぁ明日から世の中がどう変わるかわかりませんが、それでもこういった緊急事態宣言はより暮らしの緊迫感を増すものであり、たとえそれに法的な強制力がなくとも、より強い自粛の効果はあるのかもしれません。ただこれがもし一ヶ月、二ヶ月…と続いてしまった場合、法的な強制力がない状態でどこまでそれを維持できるのか、というところも気になりますけどね。
ただ前回のブログでは触れなかった、というかその時は気づかなかったんですけど、緊急事態宣言が出た場合、指示に従わない施設などは公表されることになるそうです。法的な強制力はなくとも、私刑という形である意味おそろしい罰則が待っているわけです。このあたりも、どのような形で日本で行われるかには今後注目していきたいなと思います。予想では、最初の一ヶ月くらいはこの機能働きそうですけど、長期化したらどうかな、というところ。
緊急事態宣言はいつまで?
とりあえず今の段階ではGW開けの5月6日までとなりそうとのことですが、このあたりも記者会見で具体的にいつまで、と名言されるでしょう。
報道によれば宣言は最大六ヶ月と報じているところもありますが、自分が前に調べたところだと最長2年を超えてはならない、と法律には書いてありますね。
この自粛モードをいつ解けばいいのか、という指針という意味ではこういった宣言があるとわかりやすいかもしれません。
もっとも、可能性が高そうなのは、宣言が終わっても自粛モードは続けてください、っていう曖昧なオチになりそうな未来は見えますけどね。これは一番悩ましいやつですね。
一般的な感染症であれば、気温と湿度の上昇とともに落ち着くだろうと言われています。また突然変異をハイスピードで繰り返すコロナウイルスですが、突然変異によっていきなり弱毒化する可能性もあるかもしれませんが…
100年前のスペイン風邪は、時間を空けて流行した第二波、第三波は強毒性になり、さらに夏場でも強いインフルエンザになってしまったという話もあります。そう考えると、かなり恐ろしい話です。
とはいえ今すぐにできることは、家にいること、たくさん寝てたくさん食べること、そしてうがい手洗いということなので、まずはそこを徹底したいものですね。