マイナス金利がスタートし、なんともう6年になるそうです。
その後どうなっていったのか、なかなか苦しい状況が続きます。
マイナス金利ってなんだっけ
ここで一度、マイナス金利とはなにかをおさらいしておきましょう。
銀行には、民間銀行と中央銀行があります。
民間銀行というのは、三井住友銀行とかみずほ銀行とか、いわゆるそのへんによくある銀行のことをさします。
中央銀行は、日本の場合は日本銀行になります。そのへんにはありません。
中央銀行の役割は、ざっくりいうと銀行のための銀行です。
民間銀行は日本銀行にお金を預けたり、おろしたりしているようなイメージです。
マイナス金利というのは、中央銀行の金利がマイナスになるということです。
金利がマイナスというのはなかなか日常生活でイメージがわきませんね。
預けているだけで預金が減っていく、ということです。
なんでそんな事するのでしょうか?民間銀行にとっては、できるだけお金を預けたくない、となってしまいますよね。
狙いとしてはそこにありまして、民間銀行にお金を預けにくくさせているわけです。
その結果、そのお金は銀行にとっては別のところに使わなきゃいけないということになり、安く一般人にお金でも貸すか、となるわけです。
それで市場が、その他経済にたくさんお金が回ってくれて、景気がよくなるといいな、という狙いがあります。
一般人もマイナス金利になる可能性
今は、超低金利の時代です。預けていても、お金はほとんど増えません。
それでも一応利子は付きます。
しかしこのマイナス金利が続くのであれば、いつか一般人も日常的に使う預金口座がマイナスになることもあるのでしょうか。
実は2019年の秋にこのことについてブログを書いています。
あれから時間が経ち、少し興味深いニュースがありました。
三菱UFJ銀行の当座預金が、6年ぶりにマイナス金利になったということです。
三菱UFJ銀行の当座預金、6年ぶりにマイナス金利適用 日銀(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
当座ですので一般人が日常的に使うことはありませんが、とはいえこういうニュースがでてくると、いつかはと勘ぐってしまいますね。
今、銀行には大量の預金が流れています。
コロナのこともあり、お金を使う機会が減っていること、さらに給付金などがそのまま銀行に反映されていること、国民の長期的な不安度も高まり、貯蓄意識が高まっていることが理由です。
さらに日本国内の株式市場もいまいち伸びが悪く、投資へと気持ちが向かないことも一因でしょう。
もうすでに紙の通帳を有料化、硬貨の手数料化など、実質的な管理費を顧客から取る形で進めている銀行ですが、マイナス金利が導入されてしまう日はくるのでしょうか。