給付金10万円もらったら何を買おう?ゼロから揃える宅録機材編【アヤノ.メα】


こういったご時世ということもあり、家でレコーディング環境を整えたいという人は増えていると思います。

音楽を録音するだけでなくとも、配信のためであったり、声優さんが家で収録したりと、音楽以外にもいろいろな用途がありますが、買うものについては基本的には同じです。

今回は10万円ジャストで揃える宅録に必要なアイテムを紹介します。

動画は最後にあります!

はじめにポリシーをお話します

コロナにより活動の幅に制限がでているミュージシャンや声優さんは多いです。

今回は、そんな人たちが給付金の10万円で始める宅録アイテムの紹介をします。

よりハイクオリティなものを求めたい人にはあまり参考になりません。また、最初から最上級のものをそろえたいという人も参考にしないほうがいいです。

ただ自分のポリシーとして、酷な話をさせてもらうのであれば、コロナによって収入が激減したミュージシャンや声優さんが、借金などして数十万円から数百万円をかけて宅録機材を買う必要はないと考えています。よりハイクオリティなものをそろえたいのであれば、まずそれで余剰金がでるほどの収入を得られるようになってから買い替えるのがよろしいでしょう。

今回は給付金でいただく10万円を、ご自分の今後の活動に活かすために使うというのが目的です。

いわゆる一般的な録音をしてそれを仕事にするくらいのレベルとしては十分なものを紹介しています。

パソコンは持っているのを使います

予算の関係で、パソコンは買えません。パソコンは家にあるのを使ってください。

ない人もiPadなどでもやろうと思えばできますが、操作感などもありますし、やっぱりパソコンあったほうがいいなと思います。

フルオーケストラを録音したり、本格的なミキシングをするわけじゃなければ、どんなパソコンでも大丈夫です。ぶっちゃけ10年前のノートパソコンでも録音をするだけなら可能です。

DAWとオーディオインターフェース

宅録をするためには、いわゆるDAWという音楽制作用のソフトが必要です。まずそれを、と思う人もいるでしょうが、買う必要はありません。

最近はオーディオインターフェースという、録音をするために必要な機材を買うと、このDAWのソフトが付いてきます。機能制限版ではありますが、自分の声やギターを録音するには十分です。

貴重な10万円ですので、節約していきましょう。

オーディオインターフェースは多くの種類があり迷いますが、選ぶポイントは三つです。

・DAWはなにが付属するのか

・同時に何チャンネル録音できるのか

・DSPはついているのか

です。

音質は?って話ですが、音質もそれはもちろん大事です。大事ですが、今回はどれも十分使える音質であるということを前提に進めます。キリがないので。

同時録音ですけど、歌だけでいい、ギターだけでいいという方も多いと思います。それなら1チャンネルでいいじゃんって話ですが、いつか歌とギターを同時に録音することもあるかもしれません。まぁ2チャンネルでいいんじゃないですかね。4とか8は、まぁ家庭用だとあまり使い道ないんじゃないかな。

DSPというのは専門用語ですけど、早い話がエフェクター内蔵と思ってOKです。(違うけど)

リバーブとかあった方が歌いやすいんですけど、リバーブをパソコンでかけながら録音すると、ちょっと時差がでてしまいます。これが歌いにくいんですよね。

だから、リバーブ内蔵のもののほうがいいですよね。DSPというのは、エフェクトをかけても時差が出ないような機能のことです。なにがあろうと絶対に歌は歌わない、声だけでいい、っていう人はなしでもいいかもしれないですけども。

今回は自分も使っているCubaseの無料版がついてくるSTEINBERG UR22Cを紹介しました。

マイク

マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあります。

それぞれいいところがあり、どっちがいいとかいう話ではなく、用途で決めるのがいいです。

とはいえ今回は宅録というお話ですので、コンデンサーマイクを紹介します。ダイナミックマイクで宅録している方もいるようですが、ここは音質という意味でもコンデンサーマイクを強くお勧めします。

値段はかなりピンキリですが、何よりも予算内に抑えることが大事かと思います。

ここではAKGのC214という定番のものを紹介させていただきました。

スピーカーとヘッドフォン

スピーカーはYAMAHAのHS5を紹介しました。

自分もながく使っているモデルです。

スピーカーに関しては、最近は他のメーカーのものを使うミュージシャンやエンジニアが増えています。

ただ、自分の中でスピーカーはYAMAHAという妙なこだわりがありまして、これを紹介しました。

ヘッドフォンはSONYのMDR-CD900STです。

これはいわゆる業界標準ヘッドフォンでして、どこのスタジオにも必ずと言っていいほど置いてあります。自宅と同じ環境じゃないとジャッジできないことや、いろんな意味であまりにも癖がないという癖があるヘッドフォンでして、人によっては聞きにくいと感じます。慣れるという意味でも、ヘッドフォンはこれをおすすめしたいです。

ケーブルやスタンドなど

その他、ケーブルやマイクスタンドも動画内で紹介してあります。

また、動画でいうのを忘れてましたが、声を出すときの息を抑えるためのポップガードなるものも必要でした。あまった金額で買えるものでOKです。

ポップガードなしになっちゃいますが、9万8000円ということで、ポップガード入れるとほんの少しオーバーしちゃいますが、まぁなんとか給付金の10万円で抑えることができました。

アパートなどで壁が薄く、絶対にヘッドフォンしか使わないって人は、スピーカー削って他に予算かけるでもいいかもしれません。ただ、逆にいえばスピーカーが使えないほど壁が薄いのであれば、仕事で使うレベルの収録は難しいかもしれません。救急車や電車の音、近所の騒音などはもちろん入らないことが望ましいですが、自分が歌っていたりする音をご近所に筒抜けなのは近所迷惑です。

宅録は機材の前に環境も大事です。

最後に

こういう時期ということもあって、こういった機材を揃える人も増えています。

よりいいものを、よりいい環境で、ということは大事です。

ですが、突き詰めていくと、もう引っ越しといいますか、家を建てるところからはじめたほうがいいわけです。

上を目指すとキリがないのも、この自宅レコーディングの難しいところです。

ただ、どれだけ優れた機材や環境があろうと、一番大事なのは芸を磨くことです。

最初に最上級のものをそろえて家でバリバリ仕事するぞ、というミュージシャンや声優さんも多くおられると思いますが、最初にも述べさせていただいた通り、これだけ先行きが不安定な世の中においては、自分のポリシーとしては国からいただく10万円を活動のための資金ということで機材費にあて、それ以上の出費はせずに芸を磨くことに専念されたほうがよろしいかと思います。

ただ、別で十分な収入があるとか、多くの貯えがあるとか、もともとお金持ちとかであるならば、もちろん話は別です。

機材貧乏という言葉もありますが、そちらにばかり気が向いて本末転倒になりがちな分野でもあります。そこだけはくれぐれもお気を付けください。

動画はこちらから