QUESTIONより:コロナによる値下げやコンテンツの無料開放はアリ?


QUESTIONより

コロナで「○○が売れなくて余っている」という報道をよく見かけ、それに対しTwitterでは「余ってるなら安く売って欲しい」「無料で配って欲しい」という声を見かけます。そういう気持ちがわからなくはないのですが、安易な物価の値下げは回り回って自分の労働対価を下げてしまう気がします。あやめさんはどう考えますか。


今は休業も含め生活の大きな変化により、売れる予定だったものが売れなくなってしまった、ということはたくさんあるでしょうね。

このGWも、予定されていた観光客は来ず、宿泊施設なども大きなダメージを負っているでしょうが、おみやげ物なんかも同じでしょうね。

値下げの良しあし

質問者さんの指摘はもっともで、安易な値下げというのは価値を下げるという意味ではそうかもしれません。

とはいえ、例えばお土産物で食料品関係のものは賞味期限もありますし、いつまでも在庫として手元に置いておくわけにもいかず、値段を下げてでも買ってくれる人がいるのであれば、ありがたいことでしょう。

今回も実際に、そういった買いたい人と売りたい人を結び付けるサイトがありましたよね。けっこう普通に買ったら高級品なものもあるので、少しでも安く買えるのであれば消費者にとってはありがたいですし、売る側としても在庫処理だけではなく自分たちの観光資源をアピールでき、もしかしたらその人がいつか観光に来てくれるなんてこともあるかもしれません。値下げについてもある程度の範囲ならば、WinWinなのかなとは思います。

無料開放のコンテンツが多い

また、今回のコロナ騒動にあたり、多くの会社や団体が自らのコンテンツを無料で提供していますね。

アニメや漫画なんかも、いろんなサービスを使い、積極的な開放をしています。

これもある意味タダ売りでして、本来であればこういった自粛モードですので、ほっといてもそういったコンテンツは消費される対象となるはずです。それでもあえて無料開放するというのは、その利益を捨ててでも、より多くのユーザーに触れてほしいということで、知ってもらうチャンスと踏んでいるのでしょう。半分は宣伝、半分はコロナでストレスたまっている人に楽しんでもらえるように、というところでしょうか。

この無料コンテンツに関してはある意味諸刃の剣でして、エンタメ業にとっては今後の収入の見通しが立たないうえに無料で開放ということで、今後コロナが長引いた際に、あまりにもこの流れが当たり前すぎると、ますます首を絞めることになりそうです。世界的にも無料開放もトレンドになっていますが、疑問視する声も上がっているようです。

その一方で刀剣乱舞の無料公開などはツイッターのトレンドでも連日キーワードが頻繁に上がるなど、一定の効果もあったんだろうなと思います。

もっともこの無料コンテンツと利益については以前から言われているテーマでして、エンタメについてはやはりお金の流れの根本からきっと変わっていくんだろうなと思います。このコンテンツの無料開放をどう次へつなげていくのか、もしくはただ首を絞めているだけなのか、このあたりももう次のステップへ片足を踏み入れているような時期です。これから大きく考え方も変わりそうな予感もしています。