ついに決着か!政府見解はハンコ不要、これまでのアヤノ.メ、ハンコ論争を振り返る


このブログでも何度か、ハンコ論争についてはとりあげてきました。

自分自身は繰り返しになりますが、一見無意味で無駄に思えるような慣習文化をけっこう大事にしたいタイプではあります。しかしそれでもなぜこの世の中にあるのか理解しがたいものの一つにハンコがあります。

やはりそう遠くないうちになくなるのではないかと思う一方で、この文化が残る重要な要素がきっと気づかないところにあるのではないかとも考えていました。

アヤノ.メ、ハンコ論争

まず最初に、日本ではお金の次に大事なものとされるハンコ、この文化はなぜあるのかという問いかけから。こちらは2年前の2018年夏のブログです。

お金の次に大切?印鑑文化はいつまで続くのか!

そして次はこちら。自動でロボットがハンコを押す、という虚構新聞かのようなネタが実現されました。これが昨年末のブログです。こちらのブログでは、合わせて印鑑が必要な理由も紹介しており、日本から印鑑文化がなくなるのはまだ先になるのではないか、という立場で書いています。

ロボットが印鑑を押してまで日本の印鑑文化がなくならない理由

しかし、今年になってから猛威を振るうコロナウイルスのこともあり、情勢は一変します。

政府はリモートワークを推奨しステイホームと銘打って、緊急事態宣言を出しました。その中でハンコを押すために出社しなければならない、ということが話題になります。

すると、政府としてはハンコ必要なんて言ってないし、みたいな形で「あれ?」という空気感が生まれてきます。その中でIT系の会社を中心に脱印鑑の動きも見え、あれあれ…と流れが変わっていきます。

契約書のハンコは不要

この長きにわたるハンコ論争ですが、ハンコの負けという形で決着がつくかもしれません。

政府見解として、契約書に必ずしもハンコは必要ではないという政府見解を発表しました。おそらくハンコについてここまで具体的な政府見解を打ち出したのは初めてのことと思われます。

このハンコについても、これまで必須という雰囲気がありましたが、あくまで慣習として残っていた、と解釈していいのでしょうか。ちょっと法的なことはよくわからないのですが、過去の契約書などはどうなるのでしょうね。

また、印鑑証明や銀行印などもありますが、いずれはこのあたりの考え方も変わってくるのでしょうか。

もっとも契約書のハンコがなくなったとしても、認印のような形でのハンコは残るかもしれませんが、そういった紙ベースでの書類もそもそも電子化すれば必要なくなりますし、日常生活でハンコを押す機会は今後激減するかもしれません。

立派な印鑑を作るというのも大人の階段を上る一歩という時代も過去のものになるのでしょうか。