今年の夏も甲子園が始まりました。
ちょっとイレギュラーで、春大会の代替というような形になっています。また、試合日程を少なくするためにいつものようなトーナメントでもなく、あくまで「甲子園交流試合」という形となっています。
まぁいつもとは違うとはいえ、この暑い夏に甲子園で高校球児が活躍する姿を見ることができるのは、素直にうれしいものです。
しかし土は持ち帰り禁止といった制約もあり、見ている側も例年ほどは世の中としては盛り上がってないところもあるでしょうし、いろいろ複雑な気持ちはだれもが抱えていることでしょう。
無観客の甲子園
ちゃんと対策をすればいつも通り甲子園できるんじゃないの、という意見もあったことにはあったでしょう。
しかし実際に夏になってみると感染者数も増え、先日はサッカー部の寮で集団感染が見られるなど、もしいつも通りやっていたらそれはそれで多くの批判があったでしょう。
結果的にはこういう形にせざるを得なかったのかな、とも思っています。
無観客ということで、一般のお客さんだけではなく生徒や保護者も来ることはできません。晴れ舞台ということで足を運びたかった人もたくさんいるでしょう。
応援はリモート
高校野球といえばブラスバンドの応援が名物ですが、今年は無観客ということで、ベンチ入りしているメンバーの声援や打球音などが聞こえてきます。
この点は、無観客でやっていたころのプロ野球と同じです。
面白い試みをやっている高校がありました。テレビで中継し様子をみながら、ブラスバンドでリモートで応援するというものです。
YouTubeでも同時放映されていたようですが、面白い試みですね。
おなじようなことをプロ野球やJリーグでやると同じ場所に人をたくさん集めてしまうということで難しいですが、高校野球ならではといったところでしょうか。
来年はどうなるのか
オリンピックが来年に延期しているとはいえ、来年は確実にオリンピックができるだろうと思っている人は世界中、あまりいないでしょうね。大きな声でいわないだけで、うすうすと東京オリンピックは中止になるかもしれない、という思いは誰にでもあることでしょう。
じゃあ高校野球はどうなるのか、来年のプロスポーツはどうなるのか、水面下ではこのあたりの調整もすでに行われているかもしれません。
今年に関しては急な対応ということでやれるギリギリのことをやっているとは思います。今年の経験を来年にどうつなげられるのか、完全な形でのこれまで通りの高校野球と変わってしまうかもしれませんが、どうにかして高校球児たちの思いが届くような夏になればいいなと思っています。