五輪憲章読んでない!ってみんな読んだことあるの?五輪憲章、基本原則とは…これを機に一緒におさらいしよう!


五輪憲章…そういえば、読んだことなかった!

桜田大臣の件、いろいろな思いもみなさんにあるでしょうが、五輪憲章を読んだことがないという答弁がありました。

五輪担当相なのに五輪憲章を読んでないなんて!!って話でもあるのですが、そういえば五輪憲章ってなんでしょう。何が書いてあるのでしょう。

これを機に、一緒におさらいしましょう!

五輪憲章とは

五輪憲章、オリンピック憲章とは、近代オリンピックに関わる規約のことをいいます。

1925年に制定されました。近代オリンピックが登場してから少ししてできたのですね。

JOCのサイトにオリンピック憲章の和訳があります。PDFで読むことができます。

https://www.joc.or.jp/olympism/charter/

1章から6章までありますが、当然のごとくめちゃ長いです。

オリンピズムの基本原則の説明や、IOCの組織についてとか、オリンピックの旗はこれですとか、オリンピックにまつわる決めごとが事細かに書いてあります。

一応ダウンロードしてなんとなくパラパラと見ましたが、これは真面目に読む気にはならないですね(笑)

せめて基本原則だけでも読んでおこう

いい機会ですので、基本原則だけでもチェックしておきましょう。全部で7つあります。

スポーツを通じて心と体の健康と、世界交流、その先にある平和を唱えました。オリンピックを作ったのはクーベルタンという人です。

以下、引用は2011年版のものです。

1 オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものである。スポーツを文化や教育と融合させるオリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などに基づいた生き方の創造である。

早い話が、体と心も優れている事が大事だね、ってことです。

2 オリンピズムの目標は、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることにある。その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある。

早い話が、スポーツを通じて平和な世界を作ろうぜってことかな。

3 オリンピック・ムーブメントは、オリンピズムの諸価値に依って生きようとする全ての個人や団体による、IOCの最高権威のもとで行われる、計画され組織された普遍的かつ恒久的な活動である。それは五大陸にまたがるものである。またそれは世界中の競技者を一堂に集めて開催される偉大なスポーツの祭典、オリンピック競技大会で頂点に達する。そのシンボルは、互いに交わる五輪である。

よくわからん。IOCが仕切って、世界中のみんなでオリンピックやろうぜってこと?

4 スポーツを行うことは人権の一つである。すべての個人はいかなる種類の差別もなく、オリンピック精神によりスポーツを行う機会を与えられなければならず、それには、友情、連帯そしてフェアプレーの精神に基づく相互理解が求められる。

スポーツする権利はみんなにあるよ。友情と連帯とフェアプレーの精神が大事だよ。

5 スポーツが社会の枠組みの中で行われることを踏まえ、オリンピック・ムーブメントのスポーツ組織は、自律の権利と義務を有する。その自律には、スポーツの規則を設け、それを管理すること、また組織の構成と統治を決定し、いかなる外部の影響も受けることなく選挙を実施する権利、さらに良好な統治原則の適用を保証する責任が含まれる。

なるほど、スポーツ組織はちゃんとしたところじゃないとだめよ、ってことか。スポーツ協会が内部で不正とか分裂とかしたらオリンピックにでられなくなったみたいな話もあったね。

6 人権、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事とは相容れない。

差別はしちゃダメ!

7 オリンピック・ムーブメントに属するためには、オリンピック憲章の遵守及びIOCの承認が必要である。

オリンピック憲章を守って、IOCの承認ないとオリンピック・ムーブメントに所属できないよ!って話ですが、オリンピック・ムーブメントというのはオリンピック競技大会にでられないよって話だけじゃなくて、もっと広い意味でしょうね。

ちなみにオリンピック憲章の1章には、オリンピックはメダルの数を国家間で争う大会じゃないよ!ってあります。

実際は、めっちゃ争ってるようにメディアはメダルの獲得ランキングとか出してますけどね。オリンピック憲章違反じゃねえか!!

そんな東京オリンピックまであと1年ちょっと。ゴタゴタも続いていますが、幸せなオリンピックになればいいなと思います。

そして池江選手の病気がよくなることを願っております!