Fortniteというゲームがあります。
アメリカの人気ゲームで、PC、プレステだけではなくスマホアプリでも展開し、多くのユーザーを抱えているゲームです。
そんなFortniteがAPPLEを相手に喧嘩を売った、そしたらAPPLEがFortniteをアプリから排除した、というのがこの流れです。
原因は手数料
いや、ゲームなんてやらないし興味ないな、と思ったそこのあなた。
みなさんも、スマホアプリを購入したり、アプリ内科金をしたりした経験はありませんか。
APPLE税なんて言い方をする人もいますが、実はアプリの売り上げの30%をAPPLEが持っていくルールとなっています。プラットフォーム使用料ということで、アプリ配信側もユーザー側もこれは素直に払うしかありません。この30%が妥当な金額なのかどうか、判断するのは難しいものです。結局世の中は何かをやるには手数料を払うのが当たり前ですので、考え方はそれぞれです。
Fortniteはこれが高い、ということで、独自の課金システムを構築し、そこで値引きを行いました。それがガイドライン違反ということで、APPLEから排除されたということです。じゃあGoogleは?という話ですが、Google Playからもしっかり排除されていました。
胴元は強い
強い胴元になれると、勝手にお金が入ってくるシステムを作ることができます。これはどの業界でもそうです。
しかしそこにあぐらをかいてしまうと、今回のコロナのように予期せぬことが起きたり、スマホのような革命的な製品が発売されると急激な変動に耐え切れず、新たな胴元にシェアを奪われてしまう可能性もあります。
現在はスマホまわりに関してはAPPLEとGoogleがこの世界で完全に胴元になっています。その胴元の中でコンテンツを販売したり楽しんだりしている以上、APPLEとGoogleはいくらでもお金を集めることができてしまうということです。
自分もまたユーザーとして、そしてコンテンツ販売元として多くのお金をAPPLEとGoogleに納めています。みなさんもそうで、気づかないうちに多くのお金を納めているのです。
第三勢力の登場?次の胴元は
もしかしたらもっと手数料が安い第三勢力が出てくるのであれば、そちらにも多くのシェアが集まるかもしれません。しかしAPPLEとGoogleに並ぶ胴元になるためには、iPhone、Androidに匹敵する第三のスマホが必要になります。これまでいくつかの会社がこれにチャレンジしていますが、まだ台頭するメーカーは存在しません。
出るとすれば中国系のスマホが独自OSで打ち出すことくらいでしょうね。
今回のFortnite戦争が、今後のスマホ業界にどういう影響を与えるのか。30%が高いと感じるメーカーは多いでしょうし、ぶっちゃけ自分も高いと思って支払っています。うまいところはユーザーはその30%に気付きにくい仕組みにさせていることで、たくさん儲けてるじゃん、と思わせているところですね。
今後動きがあれば続報をお伝えしたいと思います。