QUESTIONより
日本の不思議のひとつに、慣用表現があると思います。 頭語と結語、時候のあいさつから始まり、会社や個人宛それぞれのあいさつ表現、、 など、その種類の多さもですが、今も尚使われている事にとても驚き、そして「なぜ使われ続けているのだろう」と不思議に思います。 彩雨さんはなぜだと思いますか?
たしかに、時候の挨拶はなかなか独特ですよね。
まぁ自分の場合はめったに使うことはありませんが、なんとかの候、なんて日ごろ使う人ってどんな仕事をしているんだろうな。
海外の手紙の出だし
日本は四季もしっかりしているし、そういったところでの時候の挨拶なんかもあるのかな、とかちょっと思いました。
まぁかしこまった挨拶ではないですけど、例えば久しぶりの人と会うとき、
「いやー、梅雨明けてからめっちゃ暑いですね!」
から会話が始まることありますよね。まぁそういうことなのかなとも。
海外ではこういった時候の挨拶があるかというと、これもケースバイケースのようですね。
ビジネスメールだと日本でも「お世話になっております。」とかから始まることは多いですが、海外だとどうなんでしょうね。会話とかでは「How are you?」なんかよくありますが、ビジネスメールでもそういう感じなのかな。あとは「Dearなんちゃら」もそれにあたるかもしれないですね。
最後にサンキューと書くのも礼儀?な気がしますし、やはり国内外問わずこういった形式もありそうですね。
拝啓、敬具、かしこの意味
日本では拝啓からはじまり、最後に敬具やかしこと書きます。
まぁこれもなかなか生きていて使う表現ではありませんが、拝啓、かしこなどは誰もが知っている言葉です。しかし由来まではわからなかったので、調べてみました。
まずは拝啓からいきましょう。
拝、はそのまま拝むということです。頭を下げるということです。啓は申し上げるという意味があるようで、謹んで申し上げます、ということです。
頭語には拝啓以外にも「復啓」「敬復」といったものも使われるそうですが、あまり見かけることはありません。何かの手紙に返事をするときなどはこういったものを使うなど、用途によって使い分ける形となっているようですね。
結語である敬具はどうでしょうか。
敬はそのまま尊敬の敬で、イメージそのままでOKです。具は?
ラーメンの具のイメージがありますけど、申し上げました、という意味があるそうで、うやうやしく申し上げました、ということのようです。
拝啓、敬具、どちらも奥ゆかしい日本人らしさを感じますね。
では「かしこ」はなんでしょう。
かしこも敬具と同じようなかたちで、「かしこまった」ということです。
しかしこれ、女性が使う結語となっているみたいですね。実は知りませんでした。
調べてみるとわからないことも多いなぁ。いいきっかけになったQUESTIONをいただいてありがとうございました。