東京証券取引所がシステム障害で取引中止!そもそも証券取引所ってなんだろう?


東京証券取引所が、朝から停止しています。

このブログを書いているのは1日の13時頃。公開される19時には続報がでているとは思いますが、現時点では1日の朝から停止、それが今日終日続くという発表まではなされています。

東京証券取引所とは

東京証券取引所、いわゆる東証という存在を知っている方は多いと思いますが、なんのためにあるのか、ふわっとされている方も多いと思います。

証券取引所は、その名の通り証券の売買を行う場所です。しかしみなさんは株を買うとき、証券取引所で株を直接買うことはありません。証券会社で買いますよね。

こういった証券の売買は信用によってなりたっています。怪しい会社、怪しい個人がこういった売買に絡むと面倒なことになるので、株を売りたいならまず証券取引所に認めてもらった会社じゃなければなりません。株を買いたいなら、証券取引所に認められた証券会社を通してじゃなければなりません。そのため、企業は株を売るために上場するわけで、個人も基本的に証券会社を通して株を買うことになります。

ざっくりですが、証券取引所は証券会社と同様、株を売りたい企業と買いたい個人の間に立つ存在ですので、それなしでは株の取り引きをすることができないということになります。

証券取引所は世界中にあり、日本では東京のほかにも大阪、名古屋など複数あります。

前代未聞のシステムダウン

これまでも歴史上、システム障害によりダウンしていたことはありますが、ここまで大規模かつ原因不明のものは記憶にありません。

当初はサイバー攻撃ではないかなんて憶測も飛び交いましたが、機器の故障である可能性という旨の報道もでていました。もう少し時間が経てば、復旧見込みも含めて明らかになることでしょう。

コンピュータ制御されているからこその、という考え方もできますが、先日からGoogleやAPPLEでも相次いで障害が発生しており、まさかここで東証まで、と続いた印象もあります。

コンピュータ制御前の東証

とはいえ、今でこそコンピュータとネットワークで制御されている証券取引所ですが、昔はそんなことはありませんでした。

じゃあ昔はどうしていたかというと、全て人力で行われていました。

株券売買立会場というところがあり、そこでは大勢の人が集まって、みんな身振り手振りでサインを出し合い、株の売買をしていきます。その歴史は長く、120年近くも行われてきました。

現在は完全にコンピュータ制御されその姿を見かけることはもうありませんが、昔の映像はYouTubeで確認することができます。なかなかカオスです。めっちゃ密です。そんなことが毎日行われていました。

その時代を生きてきた人たちは、今回のシステム障害をどのように見ているでしょうか。便利な時代ですが、こういった予期せぬことが起こるとなにもできなくなってしまいます。明日には無事復旧しているといいですね。