QUESTIONより:コロナでどうなる?ライブ会場でのプレゼントボックス


QUESTIONより

感染対策で物販は通販のみだったりプレゼントボックスが用意されないこの頃ですが、この流れはこのままずっと残ると思いますか?プレボが無いと手紙を入れられず郵送ではタイムラグがあるので諦めそうです。


コロナにより、イベントの形もいろいろ変わってきています。戸惑うことも多いですよね。

感染リスクがあるのはホールだけではない

ライブハウスで、どこが感染リスクが高いのか。非常に興味深いテーマです。

お客さんが静かにしていれば感染しないのか、ステージにビニール幕をつければいいのか、定期的な換気をすればいいのか、多くのアイデアがあります。どれも有効でしょう。

しかしやはり人が集まり、人が声を出すという空間が一番危ないことには代わりありません。感染症対策のため着席、声出し禁止などなにかと注目されるホール内だけですが、他にも物販エリアやホールまでの導線などは人が溜まりやすく、声が出てしまう可能性が高い場所になっています。そのため、そうならないような工夫がどうしても必要です。

現在物販を行わないバンドもいるとは思いますが、物販スタッフとの接触を減らすためだけではなく、人が自然と溜まりやすい環境ができてしまうことを避けるためではないかと思います。イベント主催者にとってはもちろん辛いところですが、今がインターネット通販がある時代でよかったと思うしかありません。

プレゼントボックスあれこれ

また、コロナによってプレゼントボックスを取りやめた主催者もいます。一方で、コロナによってプレゼントボックスを始めた主催者もいます。

公演終了後に出演者とお客さんの交流が当たり前のようにあるジャンルのイベントの場合、その交流の場で人が溜まってしまったり、会話があることにより感染が広がるケースがあります。その場合はイベントはできてもその交流の場を禁止する形をとり、もしプレゼントがあれば直接手渡しではなく、プレゼントボックスへ入れてください、ということで始めたわけです。これは理屈としてはよくわかります。

では、とりやめた場合はどういったケースなのでしょうか。

たしかにプレゼントしたい人が大勢いるのであれば、その箱近辺には人が溜まってしまう可能性はあります。しかしいくらコロナとはいえ、それくらいは許容範囲のような気もします。

プレゼントに付着したコロナウイルスにより出演者が感染してしまうケースもあるのでしょうか。人間の皮膚に付着したコロナウイルスは、数十時間も生きながらえるという研究結果もあります。ちょっと調べてみたところ、紙に付着したコロナウイルスが死滅するまでに3時間とありました。

なるほど、まぁそう考えると、プレゼントボックス経由での感染もゼロではないのかもしれません。

主催者の判断を尊重すべし

自分個人の意見として、日常生活している中で物に付着したコロナウイルスが死滅する時間を考慮してプレゼントボックスを廃止するべきか、若干の疑問があります。そこまでやるべきか、ということです。

それがダメなら、さすがに世の中のコンビニやスーパー、飲食店はすべて閉店させないとダメです。万が一プレゼント経由でコロナウイルスが出演者の手元にきても、出演者がしっかりと日常的に手の消毒をすれば感染することはありませんよね。結局はそれなんです。

しかし、これは主催者判断であるべきで、それに従うべきです。主催者がダメだというのであれば、ダメです。

少し嫌な言い方ではありますが、こういった措置は、万が一コロナがそのイベントで発生してしまった場合、いやここまで対策を徹底していた、という免罪符になります。こういう考え方は大事で、目に見える形でここまで徹底していた、という明確なアピールは一つでもあったほうがいいのです。

それくらい社会がこういったイベント関係に対して疑念の目、疑惑の目を持つようになってしまったあらわれだと思います。そこまでやる必要があるのか、そこまで敏感になる必要はあるのか、だれもがそう思っていても、やるしかないという現実もあります。これまでも何度も言っているように、理屈だけでコロナを考えてはいけないのです。

この流れは残るのか

コロナ後も残る事象はいくつかあるかもしれません。どれくらい長引くかにもよりますが、今後数年かかるのであればもしかしたらマスク文化は残るかもしれないとも思っています。

プレゼントボックスの有無単体で考えるならば、将来的にプレゼントボックスがなくなることはないかなとは思っていますけどね。今はまだコロナになりたてなので敏感に対応するくらいがよくて、徐々にならしていく感じで落ち着くのかなと思いますね。