東京五輪で顔認証を活用へ、その追跡能力はどのレベル?


来年のオリンピックがそもそもやるのかどうかは決まっていませんが、年末になるにつれ、こういったニュースも増えてくるかもしれません。

顔認証を活用へ、追跡能力は?

東京オリンピックで顔認証の技術を活用するという報道がありました。

五輪観客に顔認証活用へ 政府、コロナ対策で(共同通信) – Yahoo!ニュース

顔認証というと、チケットが転売されないように顔認証システムを使うとかそんなイメージもありますが、どうやらもっとすごそうですね。

これを読むからに、防犯カメラをたどってその人がどういった経路で会場を移動したかがわかるようなもののようです。まぁ技術的にはそれくらいできそうですが、たしかに後々コロナの患者であることがわかれば、その人がどこで何をしていたかを把握することは可能ではあります。

でも顔認証といっても、顔と名前が一致しているわけではないですし、会場の外にでたらどうなるかわからないし、追跡能力としてどのレベルのものなのか、気になるところではあります。

例えばチケット購入者の顔認証を全員やったうえでやるのであれば相当な追跡能力を持たせられそうですが。

顔認証とプライバシー

中国では顔認証システムを使って指名手配犯を大勢捕まえたという話もありますが、日本でそこまで踏み込めないのはプライバシーの問題もあるからでしょうね。

例えば免許証やマイナンバーカードで顔写真を撮っているのだから、そのデータをもとに顔情報と個人情報を結び付けて、日本中の防犯カメラを分析すれば、かなり追跡することができそうです。以前ハロウィン絡みで車をひっくり返した人を防犯カメラで追って捕まえたという話がありましたが、それをもっと容易にすることができます。

現在の顔認証の技術ならばそれくらいはできそうですが、まぁそこまでやったら管理社会も度が過ぎると怒られるでしょう。技術が進むとどうしてもプライバシー問題と直面します。コロナを理由にどこまでこういったところに踏み込めるかというところですが、まぁできてもオリンピック会場内くらいが限度でしょう。

顔認証システム、現在の技術でも相当なことができそうですが、顔を含め生体認証がどこまで社会生活の中で関われるか、ちょっと興味があります。