コロナ騒動によって、リモートワークの増加や三密の回避といったこともあり、必ずしも東京に住む必要がないのでは、という声も聞こえるようになりました。
理論上はたしかにそうではありますが、そう単純なことでもない側面もあり、個人的にも今回のコロナが東京一極集中に影響を与えるかどうかは興味があります。
転出超過へ
データだけを見てみると、東京は転出超過となっているようです。
東京 5000人超の転出超過 4月から半年間 一極集中に是正の動き | NHKニュース
近年、東京の人口は増えていました。それは転入超過が続いているからでもあったのですが、4月に2013年以降の調査から初の転出超過となり、この夏も転出超過が続いている形となっています。
気になるもう一つのデータとして、どこに転出するのかがありますが、神奈川や千葉が多いようです。
つまり、リモートワークなど働き方が変わったことにより、必ずしも東京に住む必要がないと感じ、それを実際に行っている人が増えているということなのでしょう。
来年以降もこの状況は続くのならば、さらにこのスピードは加速するかもしれませんね。
分散はメリットも
暮らしとしては、ある程度郊外へ分散することによって住宅価格を下げることができるというメリットもあります。
多少時間はかかっても東京までのアクセスが現実的な範囲内で、ある程度いろいろなものがそろっている郊外の都市部に人気は集まりそうですね。
災害時のことを考えても、あまりにも東京に人が集中してしまうのはいい傾向ではありません。
あとは消費に対する志向の問題かなと思うのですが、旅行や飲食といった外向きな消費が減っていくのに対し、ゲームのような内向きの消費が増えている傾向が、このコロナにはありました。これが今後どうなっていくかというところも、関係していきそうです。
今はコロナの最初の動きということでこういった数値がでていますが、来年以降の動きも注目したいですね。