先日、ゲーム大手会社のCAPCOMがランサムウェアにやられ、身代金を要求されたというニュースがありました。
ランサムウェア、久しぶりに聞いたウイルスです。今年はウイルスというとコロナの話ばかりですが、数年前にランサムウェアは猛威をふるい、世界中で大きな話題になりました。
ランサムウェアとは
ランサムウェアはコンピュータウイルスの一種です。
コンピュータウイルスといってもいろいろな種類がありまして、データを盗んだり、パソコンを壊すものもありますし、無害なものもあります。
ランサムウェアは英語で言うところの身代金Ransomを要求するソフトウェアということで、ランサムウェアという名前になっています。名前の通り、身代金を要求するコンピュータウイルスです。
人質になってるのはパソコン内のデータです。というのも、ランサムウェアに感染すると、パソコン内のデータがすべて暗号化され、データを読み出せなくなります。そして画面に身代金を払えばもとに戻してやる、とメッセージがでます。
身代金は、だいたいは足がつきにくい仮想通貨での支払いとなります。今回のCAPCOMの例も、一部報道によれば11億円のビットコインを要求しているとありました。
仮想通貨が一般的に使われるようになったタイミングあたりで、こういったランサムウェアの被害も増えていくようになったような気もします。足がつきにくいお金というのは、こういうときに便利ですからね。
どうすれば身を守れるか、対処法は
実際に身代金を払えば戻るケースもあれば、戻るけど結局は個人情報や機密情報は盗まれたまま、というケースも多いようです。これはデータが人質になる以上、仕方のないことかもしれません。
こういったランサムウェアは、違法ソフトウェアなどに含まれていたり、うっかりWEB上の怪しいリンクから謎のソフトをダウンロードしてそこから感染するなどのケースが多く、逆に言えば通常の範囲内でパソコンを使っていれば、そうそう感染することはありません。
しかし感染力は強く、ネットワークを介して次々と広がっていきます。
今回のCAPCOMの例は犯行声明も出ているようで、狙われたのでしょうか。ブログ執筆時の段階で、まだ調査中ということで細かい状況は明らかになっていませんが、今後のCAPCOMの対応が気になりますね。
詳細はわかりませんが、もしピンポイントで狙い撃ちできる技術があるのであれば、同じようなことが他の企業や政府関係者、病院などで起きる可能性があります。
ドイツでは病院のランサムウェアでITシステムがダウンし、その影響で患者が亡くなったという報道もありました。
リアルなウイルスで世界が混乱している中、こちらのコンピュータウイルス問題にもまだまだ頭を悩ませる日々は続きそうです。