※2020/12/7追記
新しい動きだなと期待したKyashの金利サービスですが、土壇場で中止になりました。
Kyash、新サービス「残高利息」のリリースを中止 「迷惑を掛ける可能性が出てきた」
ブログ記事は残しておきますけど、中止になったサービスということで、お間違いのないようにお願いします!
昨年から日本でもキャッシュレスのサービスが充実するようになってきました。その中でも、PayPayほど有名ではないですが、一部の間では多くの注目を集めるサービスが、Kyashです。
年利1%を実現
Kyashが、なんと年利1%の残高利息をスタートするという発表を行いました。
Kyashが年利1%の「残高利息」サービスを提供 「ためても1%、決済しても1%」
利用時にポイントがつくサービスはたくさんあります。
ですが残高をいれるだけでポイントがたまるサービスは少ないです。
残高があるだけで利息が付くのであれば、入れるメリットもでてきますね。PayPayのように少額をチャージしたり、クレジットカードと紐づけた決済をするというのもいいですが、いったんここにチャージして使うという利用法を促進することができます。
Kyashとしては内部留保を増やせるメリットもありますし、顧客にお金をプールしてもらうというのは大事なことです。しかも1%という金利は、一般的な銀行の普通預金から考えると、かなり高い金利です。
そもそもKyashとは?
そもそも論として、Kyashっていったいどういうサービスなのかを説明しないといけませんね。
実はこれ、一言でこういうサービスだ、と言いにくいんですが、総合的なお金回りのサービスです。
銀行かといわれると銀行のようで銀行ではないですし、QRコード決済の会社かというとそうではないし、クレジットカードの会社かというと、まぁカードも発行はできるんですけど、ちょっと違います。
PayPalのようにネットでの買い物で便利かというとまたちょっと違うし、ここをいったいどう説明したらいいものか。
通常、お金は銀行口座に入れてあって、クレジットカードで買い物をするとそこから引き落とされます。
その間にKyashを通す形になり、銀行口座からKyashにお金をプールし、ネットやリアルの買い物をそこのプール金から利用するようなサービスです。
顧客のメリットはポイントが貯まること、あとはお金をついつい使い過ぎないようにということでプリペイド機能のような用途もあるでしょう。もう少し細かいことをいうのであれば、個人間送金ができることもあります。しかし個人間送金についてはまだまだ法的に完全クリアされていないため、細かい制約が多いのも事実です。
銀行の代わりにも?
直接的な恩恵がやや少ないかなというところで、自分自身はKyashは使っていませんでした。
しかし例えば毎月使っていいお金をKyashに入れて、交際費をそこから払うとか、逆に金利狙いでがつんとKyashにプールしてしまう銀行の代わりになるような使い方とか、まぁいろいろできますよね。
自分の場合は浪費癖はないのでいちいち間に別口座を挟む必要はないんですけど、そういう人でも明確なメリットができたのはいいですね。
キャッシュレスであったりデジタル通貨であったりと、お金とITにまつわる業界は今後も大きく変化していきそうです。こういった新たな試みをするサービスが増えていくかもしれません。