つい先日、お年玉はキャッシュレスでというブログを書きましたが、お年玉は現金でやるべき、という記事がありました。
「アマゾンは無料と思い込む子も」お年玉は現金がおすすめな理由 – ライブドアニュース
なるほど、そういうものかというところですが。
アマゾンは無料
アマゾンは無料と思い込む子供、というのはなかなかのパワーワードですね。
まぁたしかにパソコンをポチポチすれば商品が届くわけで、遠くから見ていると何もしないのにものが買えているように見えるのもわかります。
同様に、コンビニでの電子決済も、無料で使えてしまうと感じる子供もいるのかもしれません。
しれませんが、どうなんでしょう。
これ、大人でもそうですよね。クレジットカードが急激に普及したとき、同じようにクレジットカードを魔法のカードだと思い、破産した人いましたよね。
今でこそリテラシーがついたのか、カード破産という言葉は90年代にくらべ聞かなくなったような気もします。それ以外の理由で破産しているだけかもしれませんが。
大人も子供も関係ないのかなと思いつつも、今どきのキッズたちはどういう感覚なのか、よくわかりません。
今の子供は新人類だけども
自分もまた昭和の時代から生きていますので、お金に関する感覚は現金で培ったものであることに変わりありません。
そういった意味では、このキャッシュレス時代の子供は新人類です。
でもこの考え方もさらに昔に遡れば、少し前まで給料が現金支給だったところも多かったはずです。その昔、三億円事件がなぜ起きたかというと、社員に渡すためのお金が狙われたのです。この事件をきっかけに銀行振込での給料が増えたという逸話もあるくらいですが、多くの人は銀行振込での給料になんの違和感もないと思います。でも、当時は労働のありがたみが、という話もあったかもしれません。
銀行のATMは無限にお金がでてくるものと思う人ばかりではないのと同じように、キャッシュレス時代に生まれたからといって、「電子マネーではお金を稼ぐ大変さは伝わらない」としてしまうのは、それこそ大人の一方的な考え方なのではないかなとも思うわけです。
むしろお年玉をキャッシュレスにいれ、日常的に自分のお金で買い物をさせたほうが、こういった感覚を身につけられそう。親のカードやキャッシュレスばかりで買い物をさせてしまうことが何よりの悪手です。
キャッシュレスが叫ばれるようになって数年、いまだにキャッシュレスで無尽蔵にお金を使ってしまう癖がある人もいるように、現金だろうがキャッシュレスだろうが、使う人は使い、使わない人は使わないということなのかなと思います。
これから10年間は、お金の概念がもう一段違うベクトルで変化する可能性があります。本当の新人類はそこから生まれることになりますが、これはまた別の機会に。