脱インテルが進むPC業界、2021年のトレンドは


年末年始はいろいろな統計データがあがってくるタイミングです。

こういったデータから世相を見るのも重要で、今回も気になる売れ行きデータがありました。

AMDが大躍進

パソコンのCPUの売れ行きランキングです。

ちょいとマニアックな話です。

世界のパソコンは、これまで大半がインテルのCPUでした。

インテルとか、core i7とか、パソコンに詳しくない人でもどこかで聞いたことがある言葉だと思います。

少し上の世代の方は「インテルはいってる」で知っていると思いますが、それくらいインテルというのは世界の標準といっていいほどのCPUで、多くのシェアを獲得していました。

その後APPLEもMacでインテルを採用するなど、世界のインテルへの依存度が増したこの数年間でしたが、近年はそのライバルであるAMDという会社が作ったRyzenがぐいぐいと来ている傾向がありました。

この話は前にもブログで書いたことがあり、自作PC用の売り上げでRyzenが首位になったというニュースもありました。

2020年のCPU売り上げランキングが発表されました。

2020年に売れたCPUランキング AMDがIntelを制す – ライブドアニュース

見事、Ryzenが上位を占めています。

値段もそこまで高くなくパフォーマンスもいいということで、コストパフォーマンスの高さに定評があります。

脱インテルの波は確実に来ている

昨年、Macがついに独自CPU搭載のものを発売しました。

これがまた非常に高性能ということで話題で、今年もさらにこの独自CPUのものが増えるでしょう。

これはMacだけではなく、Windowsでもその傾向があります。MicrosoftはAPPLE同様、独自プロセッサの開発を行っているという話が昨年末にでていました。

この脱インテルの波が押し寄せています。

ただでさえRyzen搭載のノートPCなども出ている中、各社にCPUを作られてしまってはかないません。

脱インテルによって、各メーカーも自分たちのペースでパソコンの製品開発を行えるほか、値段も長期的に見れば下がる可能性があります。ユーザーとしてはメリットの方が大きいかなという印象もありますが、このトレンドが今年もより濃く続きそうです。