たかがマスク、されど…鼻マスク問題を甘く見てはいけない


新しい生活様式という謎の言葉も生まれ、この1年で日々の生活を息苦しく感じている人も多いと思います。

コロナはただの風邪、いやそもそもコロナなんて存在しない!といった過激な論調もちらほら世界中で散見されますが、こういった動きはもしかしたら昨年よりも増えるかもしれません。

鼻マスク問題

昨年、マスクを年中つけるという新しいルールが登場しました。

少なくとも自分の生活範囲では全員付けています。電車やスーパーなどでマスクをつけてない人を見ることはありません。

みなさんの職場などではどうでしょうか。

このマスクについても、陰謀論めいた言い方をする人もたまにいますが、やはり抵抗感を持つ人が多い気持ちもわからないでもありません。

また、その着用方法についても、昨年以降はより厳格になりました。鼻を出すのはルール違反ということです。理屈としてはそうですが、コロナ以前はそこまで厳しいルールは定着していませんでした。

しかしこの鼻を出す人、けっこういますよね。眼鏡をかけていると鼻を出せば曇らないし、なにより息苦しくありません。

テレビなどでも街頭インタビューなどで鼻を出している人も多いし、政治家でも鼻を出している人もいるくらいですからね。

つい先日も、大学入学共通テストでこの鼻マスクのルールを守らなかった人が失格になる騒動がありました。

しかし自分はこの鼻マスクの受験生に対して「ちゃんとルール守れよ」「マスクくらいちゃんとつけろよ」「何回も注意してるんだから言うこと聞けよ」だけで終わらせることもできますが、根っこは違うところにあるようにも思えます。

歪みを感じる1年に

大きく変わる生活様式、新しいルール、その中での新しいストレス。

この受験生の鼻マスク問題、おそらく多くの人がマスクをちゃんとつけろよ、と思ったと思います。まぁ自分もそう思いましたよ。

昨年飛行機から降ろされた客の話もありましたね。箱根駅伝の応援問題もこれに近いところがあると思います。ちゃんとルール守らないと。

たしかにその通り。しかし…

今までOKとしていたものが急にNGになるストレスって、それなりにあるはずなんです。人は本来、そんなに急には変わることができません。

しかし、この2020年は変わりました。

2020年は変わることに全力になった1年です。2021年はその歪みが少しずつ見えてくる1年になります。

たかがマスクくらいちゃんとつけろよ、と、まったくその通りなんですが、強引にねじ伏せるのではなく、今年はそういった歪みを回収していく方向へ意識を向ける必要があります。今年は、昨年よりこういうの多いと思いますよ。

こういったところも含めて、今年の舵の取り方は昨年とは違う意味で難しい1年になります。後々、嫌な世の中にならないためにも、今年はけっこう気を付けていかないといけない1年になります。