あなたは気づくことができるか!大胆かつ単純な、元郵便局長10億円詐欺事件


長崎の元郵便局長が10億円以上も知人や顧客からだまし取るという事件が起きました。

元郵便局長10億円超詐取か 「利率の良い特別枠」信頼関係悪用、言葉巧みに(長崎新聞) – Yahoo!ニュース

金額だけみると国内でも最大級の金融不祥事となっています。

今回の手口

前にもこういった金融不祥事についてブログを書いたことがあります。

真似しちゃダメ!銀行から何億円も横領する二つの方法

今回の手口は、前に紹介した二つとはまた異なるものでした。

特別な枠のようなものがあるので、もしよかったらそれをどうですか、というもののようですね。

まあ相手は郵便局長だし、たしかに金融はこういった特別枠みたいなものが存在していそうな、よくわからない世界ですし。

知り合いでちゃんとしている人で、相手の身元もわかっているので、安心しちゃう気持ちもわからないでもありません。

文字だけで見ると、なんでこんなのにひっかかるんだろう、と思いそうですけども。ネットで調べろよ、なんて意見もありそうですが、特別枠と言われてしまうとね。

こういうの意外とひっかかっちゃうんでしょうね。自分も含めて。

しかも、途中でお金をおろしたりするのにも対応していたとのことで、そこまでされたらわからないかもしれません。

お互い気を付けましょう。

表に出ない事件も多そう

これは、顧客がお金をおろしたいといったことから発覚した事件のようです。

しかし、もしかしたら表に出てこないまま、誰も気づかず、被害者も自分のお金がとられていることにも気づかない状態の事件も存在しているかもしれません。

今回の事件は90年半ばから続いていたことのようで、かなり長いですよね。

でも70年代、80年代のことになると、犯人も被害者もすでに亡くなっているケースもあるでしょうし、文字通り墓場まで持って行った事件もあるかもしれません。

こういうの、デジタル日本円が登場するとブロックチェーン管理になるので、ある程度防げそうな気もしますが、そうなったらそうなったで、別の手口が思いつくものなんでしょうね。

この10億円、さすがに郵便局が負担するのでしょうか。それとも泣き寝入りかな。その後どうなるのかも気になりますね。

途中で何度かお金のやり取りがあったのなら、どこかで気づくこともできそうなものですが。このあたりが90年代、00年代の郵便局の闇なのかもしれません。