衆議院が解散!気になる野党の動きをチェックしてみた


衆議院が解散しました。

総選挙を控え、各党がそれぞれの特色を掲げています。

もう少し近くなったら、各党の主張を比較するニュース読みでもやりたいものですね。

立憲民主党の100本動画

立憲民主党の枝野代表が、100本の動画を更新し、特設サイトにまとめています。

この国に生きるすべてのあなたへ | 立憲民主党

「政治に、私たちは見えていますか。」コロナ禍で、ある学生から投げかけられました。あなたの暮らしの不安や不満は、自己責任ではない。政治の責任です。私たちはこの秋、政治を変える決意です。どうか、この国をあきらめないでほしい。政治はあなたを見捨てない。さまざまな立場のあなたに向けて109のメッセージ送ります。

この特設サイトもよくできていて、内容別にわかりやすく色分けして、100本のうちどれを見ればいいのかビジュアル的に選択できるようになっています。

一部切り抜きされるテキストと違い、あえて動画にしたのは正解かもしれません。これだと内容が多少薄くてもカバーできますしね。

ちなみにいくつか見てみました。

アーティストを目指すみなさんへというのでは、海外に比べ、政府が文化芸術に関して力を入れていないということを指摘しています。たしかになにかの統計ではそういう面もあるかもしれません。コロナ保障でもこういった指摘はありましたね。

おや、それじゃあ立憲民主党はその上でどんなことをしてくれるのかなと思い続きを聞いてみると。

「文化芸術活動の維持に全力を注ぎます」

とのことでした。

まぁ、全力を注いだり応援くらいはしますよねそりゃ。そこに具体性がほしいんだけどな。

なにはともあれ、こういった100本動画というのはインパクトもあり、いいなと思います。

一貫しているれいわ新選組

れいわ新選組は山本太郎さんのワンマンさがうまく効いている印象があります。

昔から基本的に筋が通っていますし、実はけっこう好きな政治家だったりします。

演説も生やYouTubeで何度か聞いていますが、マイクパフォーマンスだけではなく、独自性の強い政策を合わせて提言しています。

コロナの災害指定や財源にMMT理論を導入するなどは、他の与野党とは違う色をだしていますね。

このあたりも今回の選挙でいきなり言い出したわけではなく、以前から同じ主張をしていますので、こういうところに一貫性があり好感が持てます。

ちなみに山本太郎さんはMMT理論をMMT理論と言わずに政策を訴えています。これも狙いなんでしょうね。

このMMT理論については、自分自身も興味を持っている話ではあります。

ちょこちょこと考えることは多いんですが、現段階ではMMY理論を日本で実践することに自分は否定的でもあります。

この話は選挙前にしておいたほうがいいでしょうから、近日中にお話します。

意外と具体的ではない国民民主党

国民民主党は、以前より政策を打ち出しながらの提言を続けている野党です。

そういったところいいなと思い、以前よりチェックしています。

野党共闘にも参加せず、今後は中道として、維新のような第三勢力になれるかどうかが鍵になります。

国民民主党は政策提言型の政党というのが仇になっているところがあります。

かねてよりそういった主張をしているからこそ、選挙前だからこそのアピールに不足があります。

また、かねてよりそういった主張をしているからこそ、選挙前にいきなり非現実的なぶっ飛んだ公約も出せません。それであるがゆえに、具体的に提言をしているように見えて、ふわっとしたところが意外に多くなっているのが気になります。

なんだかんだで選挙は目立ったものが勝つので、こういった堅実な政党は皮肉なもので不利になります。

日頃から政治に関心を持っている人、玉木さんがいつも頑張ってることを知っています。

しかし総選挙前だけ政治に関心を持つ大多数の人には、現段階ではインパクトの弱さが目立ってしまいます。

玉木さんはいいとして、もうひとりインパクトのある強烈な右腕がいたら、国民民主党っていい感じのポジションにつけそうな気がするんですよね。

自民党の隙をつけるか

岸田政権はまだ安泰ではありません。

新しい資本主義を目指すといえば聞こえがいいですが、やってることは社会主義ではないか、という批判があります。

たしかにそういう面もあるでしょうが、前にもブログで書いたように、岸田さんがやろうとしていることを理解し、その成果が目に見える頃になるまでに、時間を要します。

世の中が安定しているときならともかく、今その時間を待てるかどうかが難しいところです。

今は下手すると、反自民の票どころか、かつての支持層からの票も失うことにもなります。

岸田さん自体もなにかを感じたのか、金融所得課税についてはすぐに引っ込めましたね。賢明な判断です。

選挙までによほどのスキャンダルはないとは思いますが、自民党自体がこれまでと方向転換をしようとしているのは間違いありません。

その中で生まれる隙を、野党がどう突けるかといったところでしょう。