ビットコインで37億円の利益?ソニー生命の横領事件が興味深い


ソニー生命の横領事件が発覚したのは、今月の頭くらいでしたかね。

このブログでも巨額横領についてはその手口も含めてなんどか紹介していますが、今回の横領事件もなかなか特徴的です。

37億円の利益

今回の横領事件は、手口としては大胆です。

会社のお金をそのまま海外に持つ自分の口座に振り込むというものでした。

もちろん正規の送金として装っていたわけではありますけど、いくらなんでも巨額の170億円ですからね。

今回の事件は、このあと興味深い事が起きます。

犯人はそのまま、その金額をすべてビットコインに変えたのです。

その結果、ビットコインの価格変動により、37億円ほどの利益がでてしまったということです。

もちろん横領した分は没収されますが、利益がでた分はどうなるのか。

こちらについては、どうやら国が没収することになるそうです。

ビットコインに資金を逃がす

今回はビットコインに資金を移し、それをコールドウォレットとして保管するという手口でした。

仮想通貨にはコールドウォレットとホットウォレットという2つの保管の仕方があります。

ホットはインターネット上に保管することを言います。

コールドは、それを物理的ななにかに保管することをを意味します。

秘密鍵と呼ばれる文字の羅列があればいいだけですので、一般的には78桁の羅列をメモっておくだけでOKです。

ただ紙は管理に気をつけなければ、全てがパーですからね。

今回はFBIも協力し、自宅の捜査でこの秘密鍵をゲットし、そこからビットコインを探し当てることに成功しました。

記事はこちらです。

ソニー生命社員の不正送金、仮想通貨で170億円全額押収

さすがに170億円ですから、札束にもできないし、どこかの銀行に預けるのは不安です。

78桁のメモなら、簡単に所有することができますし、ある意味では今の時代ならではのやり方だなぁと思います。

まぁ今回は見つかってしまったわけですけど、これもし秘密鍵を丸暗記していたとかだったら、どうなるんでしょうね。