あらゆる仕事がありますが、この長い人間の歴史、多くの仕事が誕生し、多くの仕事がなくなっていきました。
企業の沿革など見ると、ずっと同じ業種なところもあれば、うまい具合に鞍替えしながら大きくなっていく企業もありますよね。そういう方向転換をうまく行える、という柔軟な考え方も生き残っていくためには大切なのでしょう。
自分自身はどこかの会社に属して生きているわけではないので、フラットにこれからもいろんな世界を見ていきたいなと思っています。
いろんなことに興味の矛先が向くタイプではありますが、金融・経済も結構好きで、ブログでもちょいちょい書いていますね。
銀行にはライバルが多い
誰もが必ずどこかでお世話になっている業種、それが銀行です。みなさんも一つは必ず持って、お金の管理をしているはずです。
今年はきらぼし銀行の横領に加え、スルガ銀行の不正問題も発覚し、どうにも地銀に関しては苦しいニュースが続いています。日本には以前から多くの銀行がありましたが、これまで何度も合併を繰り返しています。例えば三菱とみずほが合併するかというとそんな極端なことはないとは思いますが、それでも大手地銀がこれからもどんどん合併していく流れは避けられないかもしれません。
一時期は銀行員なんて安定のイメージがありましたが、そうもいっていられなくなる時代も来るのでしょうか。
今、銀行業にはライバルが多いと感じています。
インターネットの普及とコンビニエンスストアのATM普及によって可能になったのが俗にいうところのネット銀行です。楽天やSONYのような別業種からも参入しています。そもそもキャッシュレスが進めば、給料をもらうのも、買い物をするのも、一度も現金を見ずにやり取りすることになります。そうなると、そもそもATMということすらいらなくなってしまうのが現実でしょうね。もうすでにATMを廃止する流れも進んでいて、銀行口座のお金をスーパーのレジで受け取れる「キャッシュアウト」というサービスも可能になりつつあります。
さらにはイオン、セブンイレブン、さらにはこの秋にはローソンも銀行業へ参入することになっています。大手コンビニエンスストアは日本全国にあります。これらが、いわゆる銀行の窓口として全国に散らばるようなものですから、こういった存在も銀行のあり方を考えさせられるものになっています。特に潤沢な資金力が必ずしもあるわけではない小さな地銀にとっては、これからも苦しい時代になっていくかもしれません。
お金、自体がなくなる可能性はあるのか
個人的にもう一つライバルになるとすれば、銀行とは違う形で顧客からお金を預金するシステムが登場していることです。アメリカのAmazonについては、前にブログで書いたことがあります。
このように、企業が顧客からお金を集め、それを自分たちのところで有利に使ってもらえるようなシステムが出始めています。ヤフオクを普段よく使うのですが、YahooもYahooマネーというサービスをしています。
もしこの世の中からお金がなくなれば、銀行業はなくなります。しかし、そのようなことはありえるのかというと、ちょっとイメージわきませんね。
もしみなさんが今貰っている給料が全部Tポイントだとしたら、生活していくことは可能でしょうか?食料品などはネットで買えるのでなんとかなるかもしれませんが、家賃などはTポイントで支払うのは難しいかもしれません。
しかし、このあたり多くの企業がTポイントに参入して、いろんな支払いがTポイントでできるようになれば少し状況も変わってくるかもしれません。例えば、給料とは別にボーナスは全部Tポイントで、とか、ありえたりして?会社としても、どうせなら関連社員の人たちも自分たちのところでお金を使ってくれた方がありがたいわけですしね。
仮想通貨も投機でちょっと本来の趣旨が見えなくなってしまいましたが、もう少し違う形でゆっくりとお金の形も変わっていくのかなぁとは思います。そのときに、もしかしたら銀行業という仕事のあり方も、少し変わってくるのかもしれませんね。