ウクライナでの出来事が第三次世界大戦につながるとしたら


ウクライナ、始まってしまいましたね。

しかしこれは、対岸の火事ではないことも合わせて気をつけなくてはなりません。

第三次世界大戦の可能性

ちなみに、今回のウクライナとロシアの件に関して、自分はやや楽観論でした。

20世紀前半ならともかく、2022年にもなってまさかロシアは攻めないだろうと。

いや、もちろん数年前のクリミア半島のこともありました。

でも、まさか。

しかし、そんなことはありませんでした。

今回の件と第三次世界大戦をあわせて考えるのは、やりすぎじゃないかという考えもあるでしょう。

なにをもって世界大戦なのかというところですが、世界中で真っ二つになって戦争をするというよりかは、細かい戦争があっちこっちで便乗ではじまり、それがなんとなく徒党を組んで世界が真っ二つになるイメージかなと思います。

第二次世界大戦も、別に日本とドイツとイタリアが最初からタッグを組んで戦争をしかけたわけではありません。

ドイツがヨーロッパで暴れているところで、日本がアメリカに戦争を仕掛けたようなものです。

今回ロシアがヨーロッパ東部で暴れ始めましたが、それに便乗して暴れ始める国があるかどうか。

ここが重要です。

そこで頭をよぎるのが中国です。そしてロシアとウクライナの事情は、どこか中国と台湾にも通ずるところがあります。

アメリカは動かない、国連は無能

今回のウクライナ問題、露呈されたのは国連の無能さです。

そもそも国連は、常任理事国が強い力をもってリーダーシップを取り世界を良くしていく組織のはずが、その常任理事国の一つが暴れ始めています。

しかもその国は、国際社会に核をちらつかせています。

一番やっちゃいけないことをやっている形です。

残念ながら、今回の件は国連にはなにも期待をできません。

そして今回、アメリカが動きませんでした。個人的にも注目していたところが、アメリカが動くかどうかでした。

アメリカは少なくとも、この記事を書いている25日正午では動いていません。

アメリカが動けば、それこそかなり大きな事態となります。

国内世論でも過半数はウクライナ問題への関与に消極的という報道もあります。

米国人の過半、ウクライナ情勢関与に消極的 世論調査(写真=AP)

動かないというより、動けない、といったところもあるのでしょう。

これまで世界の警察として引っ張っていったアメリカですが、相手がロシアということもあるのか、さすがに冷静です。

というか、最近のアメリカはもともと世界の警察をやめようとしていますしね。

日本国内での危機感は

今の段階ではロシアがウクライナを侵攻したという認識ですが、これは決して遠い国で起きている話ではありません。

日本はウクライナと同様、領土問題でロシアと争っている国でもあります。

北方領土の返還についても、日本はこれ以上突っ込めなくなってしまいましたね。

下手すると、北方領土にロシア軍を並べて、北海道に攻め込まれるかもしれません。

北海道が日本になったのも、まだまだ最近の話ですからね。

ロシアとウクライナの問題はそれより数百年前の話から絡んでいるわけで。攻める口実などいくらでも。

日本は地政学的にも、ロシア、中国、北朝鮮と近く、非常に微妙な立ち位置にいます。

近年は中国は台湾へかなり強い姿勢を取るようになり、北朝鮮と韓国の問題も朝鮮戦争から大きな進展はありません。

ウクライナとは違い、日本はアメリカと強い絆があります。

しかしいざなにかがあったときに、遠い日本にアメリカ世論がどう反応するのか。

引き続き注視しつつ、これをきっかけにいろいろなことが変わりそうな気もしています。

落としどころ

ロシア国内でも反戦デモも起きているようですが、どういった形で今回の件を終わりにするのでしょうか。

昨日Twitterのコミュニティにこう書きました。

意外ともう数日で蹴りがつくんじゃないかとも思いますが、どうでしょう。逆に数日で蹴りがつかなかった場合、長期化するかもしれませんね。