南北合同チームは作るべきではないと思う


北朝鮮問題で国際社会が揺れる中、平昌オリンピックの開幕が迫ってきています。今はアイスホッケーの南北合同チームを作るという話で大きな話題になっていますね。

こんな直前の時期にチームを変えるというのもなかなか急な話だなとも思いますが、韓国国内でも77%の人が合同じゃなくてもいいじゃないか、というアンケートもあるようで、どのように決着するのか気になるところです。

オリンピックで韓国と北朝鮮が一緒に開会式で歩くということは今までもありましたが、ここまでの合同チームができるのか気になるところです。

オリンピックの合同チーム

2012年のロンドンオリンピックでは、サッカーのイギリス代表?というのは合同チームでした。サッカーの場合、イギリスは国家単位ではなく、イングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドの4つの地域に分かれて国際大会に参加しています。なので、基本的にオリンピックのサッカーはイギリスは参加しないスタイルでした。

でもさすがにロンドンのオリンピックですからね。特別ということで、合同チームを結成することになったのでした。

オリンピックと政治

スポーツには基本的に政治の力は介入すべきではありません。しかし、どうしてもここまで大きな世界大会になると、もう政治の力が完全に入ってますね。以前のオリンピックでは政治によってボイコットをするということもありました。

今回のアイスホッケーの統一チームも、完全に政治の力です。北朝鮮がここにきて態度を軟化しており、韓国もまた文政権は柔軟な対話スタイルを取っています。平昌オリンピック、そしてこのアイスホッケー合同チームが一つの政治的カードとして使われているのも事実です。

韓国のアイスホッケー連盟や選手、ファンが可哀想だな

韓国のアイスホッケー連盟やアイスホッケーの選手にとっては、困ったものでしょうね。韓国の出場人数は減らさず北朝鮮の選手がそれに加わる形になってるので、代表選手が減るということはないとのことです。

しかし、ここまで政治的カードとして使われると、監督も空気を読んで北朝鮮の選手を出さざるを得ないでしょう。空気を読むならまだしも、そういった圧力がないかも心配です。

どういう形に収まるにしろ、ここまで振り回されてしまったアイスホッケー連盟や選手、ファンが可哀想だなと思います。

自分の意見としては、やはりこの合同チームは完全にスポーツへの政治介入であると思います。この21世紀の国際社会において、オリンピックをここまで政治的カードに使うのは時代遅れであり、韓国政府の政治的未熟さを露呈しているように感じます。

お前は日本人だろ!関係ないだろ!口出しするな!

とかいう意見もあるかもしれないが、そうではないです。そう思ってしまった人は、それもまたスポーツを政治利用に使っています。

自分もまた平昌オリンピックを楽しむ地球人の一人ですからね。この問題、うまく決着し、みんなで平昌オリンピックを楽しめるような形になるといいなと思います。