摩天楼オペラはもしかしたら穿雲閣オペラだったかもしれない!摩天楼の語源に迫る


「摩天楼」という単語があります。みんな当然知っていることでしょう。

「摩天楼」という単語の意味は、高層ビル群です。みんな当然知っている…かな?

では、摩天楼の語源はなんなのか、みんな当然…いや、摩天楼オペラをやっている彩雨さんですら、その語源なんて知りませんでした。その摩天楼の語源についてのブログをたまたま読んでとても面白かったので、紹介させていただきます。

「摩天楼」はいったい誰が訳したのか、言語学の夢想家 – ネットロアをめぐる冒険

摩天楼の意味

摩天楼は高層ビル群のことをいいます。英語にするとSkyscraper、スカイスクレイパーです。

スカイは空

スクレイパーは馴染みのない単語かもしれませんが、靴の泥落としだったり、なべ底のものをこすり落とす調理器具のことをいいます。それはscrapeという同士から転じたもので、scrapeはこするとか削り落とすとかの意味があります。

つまりスカイスクレイパーとは、「空をこするもの」という意味になるのですね。

なんかかっこいいですね!

ではここで摩天楼にもどりたいですが、楼は建物のことをいいます。ちなみに中国語では1階2階を1楼、2楼と表現します。

摩は摩擦の摩です。摩擦って実は摩も擦もこするという意味があります。

天は文字通り空です。

つまり摩天楼とは「空をこする建物」という意味になります。

そう、実はSkyscraperという英語をそのまま日本語に持ってきたものであるということです。

さらに語源を探る

先程紹介させていただいたブログは、かなり詳しく説明されておりなかなかおもしろいものでした。中国語との関係にまで言及されています。

漢詩の中で、高いものを表現する言葉として「摩天」という言葉があるそうです。

空をこするほどの高さ、摩天嶺という山も多くあるそうで、”高さ”を表現する言葉として使われています。

つまり、Skyscraper自体も中国から来たものを翻訳した可能性が高いということです。

 

日本に伝わる時、摩天楼と翻訳してくれてよかった

先程紹介したブログは明治以降、さらに日本語へ伝わる流れにまでの流れも紹介してくれています。その中で、以下の興味深い記述がありました。

この時点で、どうやらsky-scraperに正確な訳語は未だなく、渋川は自身の故郷の方言で「穿雲閣」を提案するのですが、ここで登場する「東(ひがし)先生」なる人物が、「摩天楼」と訳してみせるのです。

なるほど、これもまた興味深いですね。

この東先生が摩天楼と翻訳しなければ、僕らのバンドは「穿雲閣オペラ」になっていたのでしょうか…。

それにしても、ここまで「摩天楼」の語源について調べ上げたこちらのブログはすごいですね。大変勉強になりました!興味がある方は、ぜひ読んでみてください。