iPhoneのUSB-C搭載を振り返る


どうしても9月はこのネタが毎年増えてしまいますが、今回もiPhoneの話です。

USB-C搭載ということで、予想通り大きな話題になった今回の発表です。

今回はUSB-C搭載に関して消費者的に良かった点と残念だった点を二つあげてみたいと思います。

USB2.0が搭載されていた

こちらは無印版の話ですが、USB-Cだったものの、まさかの仕様が2.0のものでした。

なぜそこをPro版とわけるのかという感じですが、一説によれば内蔵チップが旧型のものなので、こうせざるをえなかったという話も。

Pro版との差をだしたかったのか、価格を抑えたい意味合いもあったかもしれません。

しかし2023年のAPPLE製品で、まさかUSB2.0のタイプCを見ることになるとは思いませんでした。

将来的な拡張性を考えると2か3かというのは大きな違いがあると感じてまして、15モデルを買うならProを買う方がいいかなと思います。

また、予測ですが来年は無印版も3になると思われ、今回の無印15が将来的に取り残される可能性もあるかなと思います。

MFi認証はなかった

これは以前から噂されていたことでしたが、結局MFi認証はありませんでした。

MFi認証というのは、Made for iPhoneの略で、APPLEの独自の規格にクリアしたものかどうかが重要になるというもので、クリアしてないものはコネクタが同じであっても充電に支障がでる、もしくは充電できないというものでした。

実はライトニング端子はこれでして、昔の安価で粗悪なケーブルがOSをバージョンアップすると充電できないなどの問題もありました。

今回MFi認証をされると、自宅にあるUSBケーブルで新しいiPhoneが充電できない、もしくはできたとしても充電速度が遅いなど問題が起きる可能性もでてきました。

これは根強くやるかもという噂があったものの、結果的になかったということで、ユーザーとしては一安心です。

もしやっていたら大きなバッシングは避けられず、さらに混乱もあったことでしょうね。

今後はしばらくUSB-C

欧州の厳しいルールもあり、ここで2、3年後に新しいコネクタをAPPLEが開発しそれになるという未来は、よほどのことがない限りないでしょうね。

USBそのものが新しいコネクタを開発する可能性はなくはないですが、今回の欧州のルールはコネクタを共通化させることに意味があるわけで、USBにしろというものではありません。

そう考えると、新しいコネクタはしばらく生まれにくいかもしれません。

ユーザーとしては現存のケーブルを長く使うことができるメリットがあるものの、技術革新としてはどうかなというところもあります。

まぁ当面はUSB-Cということは間違いなさそうですが、数十年後はどうなることでしょうか。

個人的には端子そのものがなくなる未来もあるかなと思ってますが、新しい動きがあれば随時追っていきたいですね。