これはXスペースの文字起こしをブログ化したものです。
今日は、ロックバンド「キッス」が楽曲やブランドを総額450億円以上で売却したというニュースについて考えてみたいと思います。
音楽業界の歴史と権利ビジネスの始まり
音楽業界が本格的に形作られ始めたのは、1900年代初頭から戦後にかけてのことです。特に戦後は、アメリカを中心に芸能事務所やレコード会社が設立され、音楽の権利ビジネスが発展していきました。まだまだ約100年。音楽業界はまだ歴史の浅い業界と言えるでしょう。キッスのような大御所アーティストが権利を売却するという動きは、音楽業界の転換期を示しているのかもしれません。
音楽権利の売却メリットと今後の展開
アーティストが引退する際や、高齢になった時に、自らの音楽の権利を事務所やレコード会社に売却するメリットは大きいと思います。権利が個人に帰属していると、新しいサービスが登場した際に、連絡が取れずに音楽が配信されないといった事態も起こり得ます。音楽の価値を守り、ファンに届け続けるためにも、権利を信頼できる企業に託すのは一つの選択肢でしょう。今後、キッスのようなケースが増えていくかもしれません。
音楽権利管理の新しいビジネスモデル
音楽の権利売買が活発化すれば、それを専門に扱う企業が登場する可能性もあります。往年のアーティストの楽曲権利を管理し、JASRACやレコード会社と連携しながら、新しいサービスを展開していく。そんなビジネスモデルが生まれるかもしれません。また、アーティスト自身が権利を売却して資金を得て、新しい活動を始めるといったケースも出てくるでしょう。音楽業界のM&Aとも言えるような動きです。
キッスの楽曲・ブランド売却は、音楽権利ビジネスの未来を示唆する出来事だったと思います。音楽業界は、100年の歴史の中で大きな転換期を迎えているのかもしれません。アーティストの権利を守りつつ、音楽の価値を最大化していく。そんな新しいビジネスモデルが生まれることを期待したいと思います。同時に、アーティストの引退後の人生設計という観点からも、音楽権利の売却は重要な選択肢になるでしょう。音楽業界の今後の動向から目が離せません。